上海租界の劇場文化 混淆・雑居する多言語空間 アジア遊学

大橋毅彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784585226499
ISBN 10 : 4585226494
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
221p;21

内容詳細

劇場文化から、20世紀前半の多文化多言語都市上海の様相を浮かび上がらせる―西欧諸国と日本の租界が乱立し、60ヶ国もの国籍を持つ人びとが生活をしていた上海では、多種多様な文化が混淆、雑居する空間がひろがっていた。中国の伝統演劇から、コンサート、ロシアバレエ、オペレッタの上演、映画やアニメの上映など、ライシャムシアターをはじめとした劇場文化の動向から、20世紀前半の上海における人と文化の諸相を探る。

目次 : 1 多国籍都市の中のライシャム(上海の外国人社会とライシャム劇場/ 沸きたつライシャム―多言語メディア空間の中で/ ライシャム劇場、一九四〇年代の先進性―亡命者たちが創出した楽壇とバレエ/ 上海の劇場で日本人が見た夢/ 日中戦争期上海で踊る―交錯する身体メディア・プロパガンダ)/ 2 “中国人”にとっての蘭心(ライシャム劇場における中国芸術音楽―各国語の新聞を通して見る/ 蘭心大戯院―近代中国音楽家、揺籃の場として/ ライシャム劇場(蘭心大戯院)と中国話劇―上海聯芸劇社『文天祥』を中心に/ LYCEUMから蘭心へ―日中戦争期における蘭心劇場)/ 3 乱反射する上海租界劇場芸術(「吼えろ支那!」の転生とアジア―反帝国主義から反英、反米へ/ 楊樹浦における上海ユダヤ避難民の芸術文化―ライシャムなど租界中心部との関連性/ 上海の伝統劇と劇場―上海空間、「連台本戯」、メディア/ 神戸華僑作曲家・梁楽音と戦時上海の流行音楽/ 上海租界劇場アニメーション上映史考―『ミッキー・マウス』、『鉄扇公主』、『桃太郎の海鷲』を中心に)

【著者紹介】
藤田拓之 : 大阪産業大学准教授。専門はイギリス帝国史、上海史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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