日本脱出記

大杉栄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784990558703
ISBN 10 : 4990558707
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,205p

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読書メーターレビュー

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  • 松本直哉 さん

    人を食った大胆さで悠々と日本を逃げ出しフランスのあちこちをうろつく様子がなんだか楽しそう。木賃宿の便所の不潔に呆れたり、収監された牢獄の大きな窓となかなか良い食事と葉巻に驚いたり、故国の娘に手紙を書いて歌を歌ったり。けっこうひどい目に遭っているのに明るい筆致で楽天的に生を謳歌している。曇りのない眼で捉えたフランスは不潔で猥雑、大戦の悲惨を忘れたかのような呑気な天下泰平。これが絶筆となり関東大震災で非業の死を遂げることになるなんて…

  • Tom さん

    海外に持っていく本はないかと探していたらちょうどいいタイトルがあった。機内でほぼ読み終える。パリでブタ箱にぶちこまれても余裕の態度。共産主義とは連帯できない。大杉の人柄が滲み出ていて、魅力的な人物だったのだと思う。先日9月16日は大杉の命日。

  • ymaholic さん

    他人を惹きつける大杉栄の人柄が文章から伝わってくる。本書ではあまり思想については言及はないがエッセイのようで気軽に読める。ペーパーバック版は装丁も綺麗。

  • かれーらいす さん

    パリや牢屋だろうと自身がどう思うかであり、それを大切な人のために伝え、日本や同志のために動き、己のやり方で生き抜いた パンクの大先生だ

  • 蝮 さん

    ピッタリ100年前の旅行記。めちゃ人種差別的な表現や、買春を書いている部分には辟易とした。アナキズムの世界連合を目指して突き進む行動力や、権力・権威をまったくものともしない思想行動、溌剌としていて爽快だった。当時のパリの汚さを書きつらねていて興味深い。大杉はこの数カ月後に震災に遭い、甘粕たちに殺される。

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