まんが訳 酒呑童子絵巻 ちくま新書

大塚英志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480073150
ISBN 10 : 4480073159
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;18

内容詳細

平安時代は一条天皇の治世のこと。都の貴族の娘が次々と姿を消し、占いの名人・安倍晴明が、伊吹山千丈ヶ岳に棲む鬼の仕業とつきとめた。さっそく源頼光らに退治の勅命がくだる―。武家源氏の始祖・源頼光の活躍を描く表題作『酒天童子絵巻』の他、「安珍清姫伝説」として知られる『道成寺縁起』、頼光と渡辺綱の妖怪退治譚『土蜘蛛草子』を収録。室町時代から日本人に愛されてきた物語が、まんがでよみがえる!

目次 : 酒天童子絵巻(上・中・下)/ 道成寺縁起(上・中・下)/ 土蜘蛛草子(上・下)

【著者紹介】
大塚英志 : 1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授を務め、現在、国際日本文化研究センター教授

山本忠宏 : 1976年生まれ。神戸芸術工科大学助教。国際日本文化研究センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nobby さん

    普段から漫画もアニメもほぼ見ない僕にとって、その技巧の妙は分からない。同時に絵画は観るも描くもまるでダメな上に古文漢文も毛嫌い…そんな自分にとってはまさに奇跡の融合(笑)ここ数年に小説として触れた酒呑童子・土蜘蛛などの伝承に、こんな形で出逢うのもまた楽しい♬いつもながら学生時代に強制的に暗記する題材としてではなくて、物語を味わう趣向で学びたかったな…そしてまた気付かされるのは、英雄伝の背景には朝廷や源氏に宗教など時の覇権を得た者からの一方的な解釈や優劣の明示があること…そこにあるのは虐げられた弱者の悲哀…

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    酒天童子絵巻、道成寺縁起、土蜘蛛草子、三つの説話を元にした絵巻を漫画のカット割にする、という発想にまず拍手!科白があることで絵への理解も深まるし、絵があることで説話も印象に残る。 酒呑童子、土蜘蛛のはなしはモチーフにした作品も多いからなんとなーく理解した気でいたけど、もう少し掘り下げてみたいテーマ。道成寺縁起は最後の鐘の中で黒焦げになってる絵だけなんか記憶にあるけど何だったっけな? 酒呑童子討伐の際に手引きをした山の者は何者だったんだろう。敗れたものに気持ちを寄せてしまうのは童の神を読んだばかりかしら。

  • keroppi さん

    絵巻物を漫画の手法で読み解くという試み、まんが訳。初めて絵巻物を読んだ気がする。これまで美術展や美術書で数多くの絵巻物に触れていたが、美術として眺めていただけで、読んではいなかった。漫画という手法が染み付いている私にとっては、このまんが訳は素直に入ってきた。同じ絵を部分的にアップにしたりロングにしたりしてコマ割り進行する。そこから生まれるリズム感。吹き出しとして描写されるセリフと説明。今まで見落としていた絵巻物のディテールに目がいく。これから絵巻物を見る目が変わるかもしれない。

  • 厩戸皇子そっくりおじさん・寺 さん

    絵巻物である『酒呑童子絵巻』『道成寺縁起』『土蜘蛛草子』の原典をコマ割りしてマンガにしたユニークな企画。やはり筑摩書房は何だかんだと面白い事を思いつく出版社だと感心。ニコニコした横紙破りのイメージである。3つともそれぞれ愛すべきスキがあって面白い。酒呑童子の風貌を美麗と表現しながら恐い顔に描いてあったり、この3作の中では一番絵がヘタウマな『道成寺縁起』の稚拙な表現(黒焦げ骸骨になった安珍に笑ってしまった)、『土蜘蛛草子』に出てくる長命の化け物の容貌の特徴の面白さ。文化財が今の世にタッチした火花のような本。

  • ひらちゃん さん

    絵巻を漫画のようにコマ割りにするって、大胆な発想。面白いし読みやすい。ただ、作った方は大変な作業だったと思う。もともと絵巻じたいが、左手で新しい場面を繰り広げながら、右手ですでに見終わった画面を巻き込んでいくという読み方らしいので、漫画にしたらという着眼点も素晴らしい。酒呑童子は少々グロいが、オールキャストで楽しめる。道成寺縁起は見どころ清姫の変化するところ。人形浄瑠璃の顎がガバッと開く場面が思い浮かぶ。黒焦げになった安珍にはちょっと吹いた。土蜘蛛草子は今で言う肝試し的な感じですかね。

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大塚英志

1958年生まれ。まんが原作者・批評家。まんが原作者としての著書は永山則夫をモデルとした『アンラッキー・ヤングメン』(藤原カムイ作画)など自作ノベライズを含め100冊近い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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