沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ4 徳間文庫

夢枕獏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198931353
ISBN 10 : 4198931356
フォーマット
発行年月
2010年03月
日本
追加情報
:
16cm,524p

商品説明

そしてもう一通。玄宗側近の宦官・高力士が遺した手紙には更なる驚愕の事実が記されていた。その呪いは時を越え、順宗皇帝は瀕死の状態に。呪法を暴くよう依頼された空海は、逸勢や白楽天、大勢の楽人や料理人を率いて華清宮へと向かう。そこはかつて玄宗と楊貴妃が愛の日々をおくった場所であった。果たして空海の目的は─?堂々の完結。

内容詳細

そしてもう一通。玄宗側近の宦官・高力士が遺した手紙には更なる驚愕の事実が記されていた。その呪いは時を越え、順宗皇帝は瀕死の状態に。呪法を暴くよう依頼された空海は、逸勢や白楽天、大勢の楽人や料理人を率いて華清宮へと向かう。そこはかつて玄宗と楊貴妃が愛の日々をおくった場所であった。果たして空海の目的は―?堂々の完結。

【著者紹介】
夢枕獏 : 1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年、「カエルの死」で作家デビュー。89年、『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞受賞。98年、『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 雪風のねこ@(=´ω`=) さん

    権力を手にした人間は、それを守るため人を信じなくなり疑心暗鬼に陥る。つまり鬼と成る。鬼と宴すとは、その鬼と、鬼によって死した数多の魂を弔い、偲ぶ事だ。これによって一連の事件は解決した。すっかり忘れていたが空海の一連の行動は、全て密を短期間で習得する為の下拵えであった。何かを得るならば大きな苦労をしても回り道をしても、準備が必要なのだろう。無事密を伝授され、帰国も叶い、白楽天も長恨歌を上梓した。「人は抑も与り知らぬ過去の事によって、今を生かされている」そう意識して生きる事は、鬼と宴する覚悟も必要なのである。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    んー……面白かった、面白かったんだけど、正直1巻〜2巻がいちばん面白かったかなぁ。個人的には広がった謎の数々にもう少し奥行きが欲しかったというか…ミステリ的要素を楽しむにはあと2転3転あってもよかったかな、と。もし歴史小説的に楽しむならもう少し文章で楽しませてほしかったかな。書きあげるまでに20年ほどかかっているだけあって少し間延びしたような印象でしたごめんなさい。でも空海はじめ平安時代あたりのブームがまた訪れそうな予感にひとりうきうきしてます( * ॑˘ ॑* )

  • レアル さん

    巷で起こっていた怪奇な事件が五十数年前の楊貴妃まで絡んでいたという物語も最終を迎える。そしてこの巻でその怪異事件が解決した。想像を超える設定で驚き、前巻までの大風呂敷を広げに広げた壮大な物語もこの巻できちんと畳まれスッキリ終了。史実を交えた妖異な世界の物語。理屈抜きに面白い。

  • ntahima さん

    物語の場面は玄宗皇帝と楊貴妃が出会い別れし華清池の廃墟へと移り、やがて月下、最後の宴の幕が切って落とされる。空海の招きに応じ集いしは愛ゆえか憎悪ゆえか死にそびれた人鬼達。各々、仇敵を前に空海の酌で静かに酒を酌み交わす。やがて死すべき者は死に静かに宴の幕が下りる。この後、生き残った者共の後日談が淡々と語られる。空海を狂言回しとしたのは正解。その圧倒的事績と残された書簡集の前にはどんな小説家の想像力も色あせたものにならざるを得ない。「龍馬伝」で人気再燃中の坂本龍馬が明治維新の奇跡なら空海は日本史の奇跡である。

  • どぶねずみ さん

    4巻最終作、あっという間に読み終えた。世界史が苦手で覚える気のない私でも、少しは中国史に触れたと実感する。著者はこれを17年かけて書き上げたというあとがきに納得するも、書くのにも飽きずによくここまで継続したなぁと感服する。4巻を通じて感じたことは、空海の人となりがとても美しく描かれ、仕事にせよ、何にでも人付き合いの重要性を強く認識したこと、常に仏のように落ち着いた行動ができる人間でありたいと思ったことだ。空海についてというより、私は仏教についてもっと知りたいと思った。

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夢枕獏

1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞、第21回日本ミステリー文学大賞を受賞。18年には紫綬

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