穴あきエフの初恋祭り

多和田葉子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163909172
ISBN 10 : 4163909176
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
追加情報
:
151p;20

内容詳細

重ねたはずの手紙のやりとり、十年ぶりに再訪したはずの日本、そして私とあなた。輪郭がゆらぐ時代のコミュニケーション、その空隙を撃つ七篇の物語。

【著者紹介】
多和田葉子 : 1960年、東京生まれ。小説家、詩人。早稲田大学第一文学部卒業、ハンブルク大学修士課程修了。82年よりドイツに住み、日本語・ドイツ語両言語で作品を手がける。91年、「かかとを失くして」で群像新人文学賞、93年、「犬婿入り」で芥川賞受賞。96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。2000年、『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞を受賞。同年、ドイツの永住権を取得。また、チューリッヒ大学博士課程修了。11年『雪の練習生』で野間文芸賞、13年、『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。16年、ドイツでクライスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    表題作を含めて7つの短篇を収録する。いずれも「文學界」に断続的に発表されたもの。「穴あきエフの初恋祭り」などと意味不明のタイトルを付されたりしているが、これなどはまだましな部類。タイトルと内容との相関性を問わなければいいだけなのだから。後半の2篇などは、さらに自由奔放に飛翔する。もうほとんど西脇順三郎の詩的世界に踏み込んだかのよう。つまり、ここに描かれた小説世界は通常の意味におけるリアリティに依っているのではなく、小説独自の文法によって、それ自体が自立した空間を構成しているのである。一見したところでは⇒

  • KAZOO さん

    私の好きな作家さんの一人で最近の短編作品集です。短編とは言いながらも本当に文学の世界を堪能させてくれます。「鼻の虫」などは芥川の「鼻」を連想してしまいました。非常に言葉をうまく使っている感じがいつもします。短編でありながら本当に物語を堪能したという気になります。

  • nico🐬波待ち中 さん

    言葉遊びと独特のリズムのある文章にニヤリとなる短編集。特に『文通』『おと・どけ・もの』が好き。「背伸びしすぎて、前につんのめって倒れそうになる手紙」「ありもしない三つ目の頬を打たれた気分」等々、多和田さん特有の表現に笑った。気になったのは「世の中ではどんどん単語が死んでいく」のくだり。「死語」と呼ばれるように、時代の変化とともに遣われる言葉の変化も激しい。多和田さんのように海外在住の人にとって「喪われた日本語」はよりショックなことなのだろう。言葉の変化は自然の成り行きのように思っていた私もショックだった。

  • tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。 さん

    ☆5.0 『穴あきエフの初恋祭り』タイトルで既にワクワクなのに 登場人物名は「魚籠透(ビクトル)」と「那谷紗(ナターシャ)」 言葉と思考のバトル全開!多和田葉子祭りの幕開けだ。ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ  表題作含む7篇を収録。

  • ベイマックス さん

    途中で諦めました。理解できないと難解は違うと思うんだけど…。ふ〜ん…、まっいいや、何だかんだと考えたけど、理解できない物は理解できない。理解できる作品、自分に合う作品、自分が感動できる作品を単純に読みたいです。なんちゅう感想なんでしょうか(笑)

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人物・団体紹介

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多和田葉子

1960年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業、ハンブルク大学修士課程修了、チューリッヒ大学博士課程修了。日本語とドイツ語で作品を手がける。93年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、05年ゲーテ・メダル、11年

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