こゝろ 角川文庫

夏目漱石

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041001202
ISBN 10 : 404100120X
フォーマット
出版社
発行年月
2004年04月
日本
追加情報
:
15cm,335p

内容詳細

「自分は寂しい人間だ」「恋は罪悪だ」。断片的な言葉の羅列にとまどいながらも、奇妙な友情で結ばれている「先生」と私。ある日、先生から私に遺書が届いた。「あなただけに私の過去を書きたいのです…。」遺書で初めて明かされる先生の過去とは?エゴイズムと罪の意識の狭間で苦しむ先生の姿が克明に描かれた、時代をこえて読み継がれる夏目漱石の最高傑作。解説、年譜のほか、本書の内容がすぐにわかる「あらすじ」つき。

【著者紹介】
夏目漱石 : 本名、夏目金之助。1867年、現在の新宿区喜久井町に生まれ、1893年、東大英文科卒業。大学院へ進むとともに教職に就く。三十三歳の年にイギリスへ国費留学。帰国して後、朝日新聞社に入社してからは、本格的に文筆生活に入り、『三四郎』『こゝろ』『行人』など、不朽の名作を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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この作品は、結局人間というものは、誰も自...

投稿日:2021/02/23 (火)

この作品は、結局人間というものは、誰も自分を完全に理解してくれる人がいないが故の孤独を描いた作品だと思います。

Joe さん | 大阪府 | 不明

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昔、少し読んで挫折した作品。 ただ、心の...

投稿日:2012/02/02 (木)

昔、少し読んで挫折した作品。 ただ、心の片隅には残っていた作品。 今回、学校の課題という事もあって、全部読むことができた。 ぶっちゃけ、最近の小説しか読んでいない僕にとっては文学ものは読みにくい。 でも、なんか良かった。こころに残った。 夏目漱石は偉大な文豪と呼ばれているくらいだから、僕らの世界とは無縁なもっとスケールのでかい作品を書いているのかと思いきや、意外と人々の生活に密着した内容で驚いた。 「上」「中」「下」に分かれていて、「下」は全て先生の遺書だったのがすごく斬新だった。 正直、読書経験の浅い僕には、まだこの作品の良さが分からない。 でも、きっと何か奥深いところにこの作品の良さが隠れている気がする。 何回も読み返して、じっくり味わい、こころの良さを感じたいと思う。 でも、それにはきっと時間がかかるだろう。 だって人間の心はそう容易く読めないから。 一生に一度は読んでおきたい逸品だと僕は思う。

くりなおん さん | 埼玉県 | 不明

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教科書にも掲載されている名作。題名の通り...

投稿日:2009/12/21 (月)

教科書にも掲載されている名作。題名の通り、こころの内を読み取ったり、行間を読むことで内容に深みが出る秀作。読者としての力が鍛えられる作品であり、読者自身の読書力が必要とされる作品。

サニーデイズ さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    こころの中を明かすことはなかなかない。 場合によっては墓場まで持って行くという言い方をする人もいる。 何をどんな風にこころの中に閉じ込めているか。 小説で解き明かすことによって覗き見る。 誰の心の中をみているのだろう。

  • スエ さん

    仕事はみっちり、休日は本も読まずにアチコチ出かけてしまう放蕩女スエ。なかなかレビュー出来なくて困ったもんだ。お〜!見つけましたよ。素晴らしい本をッ!!不朽の名作にして、冒頭にご丁寧なあらすじ付きッ❢そこで、このあらすじ2Pを読んだのみでレビューに踏み切るという力技に出たスエです。何なに?尊敬する先生が繊細さんで自殺。理由は親友を裏切って自殺に追い込んだ過去。「殉死」に引きずられた一生なんて楽しくないな〜。死んだつもりで生きて行こうと決心するなんて、誰も喜ばないし。一度きりの人生なんだから、楽しく行こうよ❢

  • 海月 さん

    初めて自分の行動で夏目漱石を手にしました。 話はありきたりな恋と友情の物語のような気もしますが明治時代としてはこの作品が異色なんですかね? やっぱり初めての名作であるせいか初めのうちは不思議な文字列に四苦八苦しましたが後半になるにつれてそれもそれほど気にならなくなり読めるようにはなりました…が実際先生と遺書が作品のほぼ全てを語ってる印象ですね(笑) また機会があればチャレンジしたいです!

  • セウテス さん

    学生の頃から、何度となく読んできた作品。読む度に年齢やその時の立ち位置により、心に響く言葉や印象が変わる作品は多々あるのだが、本作は何故か変わらない。最初は、先生のお墓に行く理由や妻に隠している事は何かしらと、まるでミステリーの様な展開に引き込まれて読んだ事を、思い出し懐かしく感じた。やはり明治という一つの時代の終りに、この時代のこころの有り様を描いているのだと感じる。だが百歳近くになって寝たきり、子供も他界した世界に、それでも死ねない人がいる現代を見て、彼らは作者漱石は何と思うだろうか、知りたくなった。

  • nakanaka さん

    まさに夏目漱石の最高傑作。主人公が鎌倉で出会う「先生」との交流を描いた作品。人間のエゴと罪の意識に苦しむ先生の心情が生々しく描かれていて感動すらしました。誰しもが抱く嫉妬とそんな自分への嫌悪感。わたしにとっては共感に次ぐ共感でした。ただ幸せな結婚生活を望んだであろう妻やその母が可哀想でもありました。作品は先生の手紙で終わるわけですが、彼の憂いの原因を知った後主人公が何を想い行動していくのかも興味深いですね。それにしても読みやすく綺麗な文章でつづられていく夏目漱石の技は神の領域だと感じました。

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人物・団体紹介

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夏目漱石

1867年、現在の新宿区生まれ。1890年、東京帝国大学文科大学英文科に入学。1895年から96年まで、『坊っちゃん』の舞台である松山中学校で教鞭を執る。1900年9月、イギリス留学出発。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に

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