歴史の中のロシア革命とソ連

塩川伸明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784908672422
ISBN 10 : 4908672423
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
293p;20

内容詳細

今から100年前に起きたロシア革命によって生まれた「ソ連」という国はどういう国だったのか。この問いへの答えは一見したところ自明に見える。たしかにそれが行き詰まって終焉を迎えたという事実は否定しがたい重みをもっている。しかし、結論があまりにも自明であるために、具体的な歴史的経過の検証はかえっておざなりに片付けられているのではないか。かつて盛んだった親ソ・反ソ双方のイデオロギー論争は真に克服されたのではなく、単純に忘れ去られたのではないか。本書はそうしたイデオロギー論争を蒸し返すのではなく、「ソ連」という国を歴史的展望の中におき、その終焉過程を考察する。

目次 : 第1部 ロシア革命と現代―革命百周年に考える(一九一七年と一九九一年―ロシア革命百周年に寄せて/ ポスト社会主義の時代にロシア革命とソ連を考える)/ 第2部 後期社会主義・ペレストロイカ・冷戦終焉(「後期社会主義」という時代―政治人類学的試論/ ペレストロイカからソ連解体へ―過程と帰結/ ペレストロイカおよび冷戦終焉に関する最近の研究動向―トーブマンのゴルバチョフ伝とサーヴィスの冷戦終焉論を中心に/ 冷戦の終焉過程―冷戦史再考の試み)/ 第3部 ロシア・ソ連史研究と歴史学(日本におけるロシア史研究の歴史―ロシア史研究会五〇周年に寄せて/ E・H・カーのソ連史研究/ ロシア革命はどう記念されてきたか―アニヴァーサリー・イヤーの歴史)

【著者紹介】
塩川伸明 : 1948年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。東京大学大学院社会学研究科国際関係論専門課程博士課程単位取得退学。東京大学大学院法学政治学研究科教授を経て、2013年より東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Toska さん

    改革の努力を尽くして旧体制からの軟着陸を図る試みが急進派に押し潰されたという意味で、1917年と91年には共通性がある(それぞれ臨時政府とゴルバチョフが敗者の役回り)。プーチンはソ連崩壊を「地政学的悲劇」なんて言ってるけど、その音頭を取ったのがロシア政府だったことをどう思ってるのかねえ。あと、本書を読むとレーガンのイメージが少しだけ変わる(少なくともソ連に対してはブッシュの方がはるかに冷たかった)。

  • sakesage さん

    EHカーの翻訳者という意味で著者の冷めた歴史観がよくも悪くも表現されたものとなっている。ロシア革命をクーデターではないと言う一方で「2月」と「10月」のヴォリシェヴィキ革命という意義を言うなら戦争反対と国会ではなく労農ソヴィエトに全権力をというスローガンを打ち立てたレーニンの4月テーゼはもうちょっと説明が必要だったのではないかと思った。

  • Dwight さん

    ゴルビーが追い詰められて失墜するくだりが面白かった。

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