堀文子の言葉 ひとりで生きる 「生きる言葉」シリーズ

堀文子(日本画家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784763010094
ISBN 10 : 4763010093
フォーマット
出版社
発行年月
2010年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,197p

内容詳細

人生の達人たちの言葉から“生きる勇気”をもらうシリーズ第2弾。今回は自然の命を描き続ける日本画家・堀文子。自由であるために、真剣に孤独と向き合う姿、凛々しくも洒脱味溢れる言葉が、勇気の種に火をつける。

【著者紹介】
堀文子 : 1918年(大正7年)東京麹町生まれ。日本画家。女子美術専門学校(現・女子美術大学)師範科日本画部卒業。大磯、軽井沢にアトリエを構え自然のなかに身をおいて制作する。七十歳でイタリア・トスカーナに移住。帰国後も未知なる世界を求め、七十七歳アマゾン、八十歳ペルー、八十一歳ヒマラヤ山麓へと取材旅行を続ける。2001年、八十三歳のとき大病に倒れるが奇跡的に回復。現在は顕微鏡で見る微生物の世界に、新たな創作の境地を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    ひとりで生きるための決意に心震わす。息の絶えるまで感動していたい。その時をどう生きているか、その痕跡を絵に表すので、画風が様々に変わって見えても、それらはすべて私自身。…花や鳥との出会いの瞬間、色や形の美しさに、ただ黙って見る。手を合わせるような心で。自分が生来持っている本能を、もっと大事にしなければ。一生は一回しかないんですよ。…雲や水のように形を定めず行方もしれない絵。しいんと引き締まった孤独の空間と時間は何よりの糧。現状維持の平穏か新鮮な感動か。アトリエの庭に立つホルトの木は、今も風に吹かれている。

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    これは凄い。著者の強靭な精神に圧倒された。「私は岐路に立たされた時は必ず、未知で困難な方を選ぶようにしています」と言い切る心の強さはどこから来るのだろうか。「肩書きを求めず、ただ一度の一生を美にひれ伏す、何者でもないものとして送ることを志してきた」という言葉などは身震いするほど感動した。人に認められようとか、有名になりたいと言う気持ちを捨てきっている姿勢が清々しい。自然と真摯に向き合い、自然から学ぶ心が堀文子という芸術家を作り上げたのだと思う。その意味で堀さんは、西行や芭蕉に連なる表現者だと思う。

  • ann さん

    登録1000冊目だった。今は小説が読めないのだけれど、こういう時期に巡り会うための、孤独を愛し、孤独と戦った、ひとりの気高い女性の言葉集だった。絵の才能を授かった彼女は、後半の人生を街を捨て深い山へ入った。才能を持たない自分はとぼとぼとまだ街を彷徨う。迷子になりながら。強くなりたい自分と、弱いままでいいと言ってくれる人のそばにいたい自分と、どちらも否定・肯定したい虚無の自分と。孤独は怖い自由。彼女の真髄「自由は、命懸けのこと」孤独の深淵に立ち続けた人の言葉は、持つ人を選ぶ鋭利な刃物のようだった。

  • 井月 奎(いづき けい) さん

    堀文子の絵はすっきりとして力強い画風で対象の息吹をすら描き切ったように見えます。文章も潔く、かっこよく、彼女の高潔さと命と時間への愛情がほとばしっていました。その言葉は厳しいものが多いのですけれども、ほとんど自分へ向けられた厳しさなのです。対象を命そのまま画面に写し取るには自分が高潔であり、命を扱うに値しなければならないとの覚悟を持っているのでしょう。高い意識と技能を持ち、命がけの創作をおこなった芸術家が創りあげたものを見ることができる。私はそのことに幸せを感じ、感謝するのです。

  • とよぽん さん

    命懸けで自由をつかみ取り、自分に厳しく100歳を生き抜いた堀文子さん。息の絶えるまで感動していたいという気迫もすごい。本書は求龍堂編集部によって、過去の著作やインタビュー等をまとめたもの。固辞されるのを拝み倒しての再編纂、発行だったと「編集後記」にある。孤高の画家の凛とした生き方、勇気づけられる言葉を、多くの人に知ってもらいたいという編集部の熱意に感謝。

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