源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか PHP新書

坂井孝一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569848280
ISBN 10 : 4569848281
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
追加情報
:
318p;18

内容詳細

日本史上初の本格的な武家政権である鎌倉幕府では、創設者頼朝の源氏の血統は三代で途絶え、継承されなかった。跡継ぎのいなかった三代将軍実朝の暗殺がこの「断絶」を招いたとされるが、その当時、二代将軍頼家の遺児、あるいは他の源氏の血を引く人々も存在した。にもかかわらず、なぜ彼らは将軍になれなかったのか。そもそも実朝の暗殺が源氏将軍の断絶を招いたのは、自明の理なのか。本書では頼朝による鎌倉幕府の樹立から三代将軍実朝の殺害に至るまで、幕府内の壮絶な権力闘争の歴史を紐解きながら、「源氏将軍断絶」の歴史的な意味を問い直す。

目次 : 第1章 源氏将軍の誕生/ 第2章 源氏将軍の継承/ 第3章 源氏将軍の確立/ 第4章 源氏将軍の試練と成長/ 第5章 源氏将軍断絶/ 終章 源氏将軍のその後

【著者紹介】
坂井孝一 : 1958年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。現在、創価大学文学部教授。専門は日本中世史。平安末期・鎌倉初期の政治史・文化史、室町期の芸能史を主な研究テーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    日本人は『吾妻鏡』から鎌倉時代の知ってきたが、その内容は執権北条氏顕彰のため歴史を曲筆していたのを明らかにする。二代将軍頼家は瀕死の重病から復活したため将軍職を追われ、それを隠すため暗君として描かれたと納得できる論証を展開する。また三代実朝は安定した幕政運営を実現し、太宰治が『右大臣実朝』で描いたのとは正反対の名君と見る。しかも親王将軍構想は子のいない実朝のアイデアで、北条氏も同意していたのに将軍職に野心を抱いた公暁の暴発で台無しになったのだと。従来の鎌倉幕府の見方を一変させる、久しぶりに面白い歴史書だ。

  • 内藤銀ねず さん

    令和に現れた実朝本。江戸時代(賀茂真淵)、明治(正岡子規)、大正(斎藤茂吉)、戦前(太宰治・小林秀雄)、戦後(吉本隆明・中野孝次)と、文学者たちによってガチガチに固められて平成には全く先に進まなかった実朝像が、とうとう歴史学者の手によって覆されました。孤独で病弱で神がかりで、文学青年の憧れであった実朝。常に戦争イメージがつきまとい、後鳥羽院に忠誠を誓った和歌が戦争に利用されてしまった実朝。いろんな呪縛を解かれ、一から構築し直された実朝の姿を見られたのは幸せでした。実朝は色んな意味で「おもちゃ」でした…。

  • nagoyan さん

    優。「承久の乱」の著者。「愚管抄」のような同時代史料により「吾妻鏡」を相対化。承久の乱に至る通説的理解を乗り超える。頼家は暗君ではなく、比企氏と共同して権力基盤をつくりつつあった。ところが、急病のため北条氏の反撃を許した。これを主導した時政は強引な権力掌握を試みて却って実朝を核とする義時らに排除される。実朝と義時の間に反目はない。実朝は後鳥羽と良好な関係を構築し、親王将軍を構想する。これこそが、真の源氏将軍断絶だった。焦った公暁の単独犯。実朝暗殺後、後鳥羽は統制の利かない義時排除を試みる。チーム鎌倉の反撃

  • MUNEKAZ さん

    『吾妻鏡』の作為を指摘しつつ、源実朝を高く評価するところが印象的。キモの将軍家断絶についてはなかなか複雑で、まず実朝が企図した親王将軍推戴プランにより、後鳥羽上皇の血統が将軍家となる正真正銘の「源氏将軍断絶」が達成目前だったとする。しかし実朝暗殺事件ですべてご破算になり、「頼朝の血筋を引く」源氏を将軍にしようとする試みがしばらく続くことに…(結局、女系でも候補者がいなくなって終了)。要は実朝暗殺が源氏将軍断絶につながるのではなくて、むしろしばらくの間「源氏将軍」の可能性を生き延びさせたんだよということか。

  • パット長月 さん

    タイトルから受ける印象とは逆に、頼朝の血は途絶えたが、「源」氏が征夷大将軍たる共通認識は根付いたというのが著者の主張と読んだ。膨大な研究成果が要領よく整理され、価格の何倍も価値のある本であろう。が、面白くない。面白くないのは著者のせいではない。頼朝ですら印象が薄い中、頼家など修善寺の風呂場で殺されたという程度。本書で過半のウエイトを占める実朝は暗愚でなくても賢君か?賢君であるならなおのこと、周囲も頼朝の血をあっさり絶やしてしまった謎は深まる。実朝を過度に持ち上げる余り、よけい解釈に無理が生じていないか。

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坂井孝一

1958年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。現在、創価大学文学部教授。専門は日本中世史。平安末期・鎌倉初期の政治史・文化史、室町期の芸能史を主な研究テーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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