いも殿さま

土橋章宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041077856
ISBN 10 : 4041077850
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
追加情報
:
280p;19

内容詳細

徳川吉宗の時代―。幕府に勤める旗本、井戸平左衛門は引退を控え、隠居生活を楽しみにしていた。隠居後の楽しみは諸国を回り、甘味を満喫すること。だが、隠居届けを出そうとしたその日、あろうことか町奉行の大岡忠相から異動を命じられることに―飢饉と悪政に喘ぐ、石見銀山の地に行って欲しいというのだ。自らの能力を誉められ、心が揺れる平左衛門。さらに、将軍が食するという“嘉祥菓子”を褒美にちらつかされたのが、とどめとなり、快諾してしまう。だが、江戸から四十二日の旅の果てにたどり着いた石見の土地は、想像を絶する悲惨な状況だった―。

【著者紹介】
土橋章宏 : 1969年、大阪府生まれ。関西大学工学部卒業。2009年「スマイリング」で函館港イルミナシオン映画祭第13回シナリオ大賞グランプリ、「海煙」で第13回伊豆文学賞最優秀賞、2011年「緋色のアーティクル」で第3回TBS連ドラ・シナリオ大賞入選、「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞受賞。2013年に小説『超高速!参勤交代』で作家デビュー。同名映画で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞に輝いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 優希 さん

    面白かったです。食べ物が好きな代官が、隠居目前に赴任先を告げられます。飢饉の村を様々な方法で救おうとするのは胸に刺さります。このままうまくいくと思えば残酷な運命もあったりするのですね。美味しそうな食べ物に始まり、最後は感動というストーリー。読みやすさはライトノベルですが、内容はじんわりと良い物語でした。

  • Willie the Wildcat さん

    大義と無私の一環した姿勢。次々降りかかる難題にも、正面から対峙。薩摩潜入、年貢破面、年貢米放出など、これらへの独断行動への結果責任ももれなく全う。登場人物1人1人の”覚醒”が印象的。潜在能力、あるいは心底の哲学の開花。嘉祥菓子より唐芋甘露煮!?平左衛門から忠相への手紙が凛とし、かつ粋である。藤十郎と”義兄”との掛け合いも、微笑ましい。どこまでが史実かは別として、根っからの悪人が出てこないのも、良い意味でシンプルな流れと感じる理由。最後までスジを通した平左衛門、伊織とも再会できたはず!

  • ゆみねこ さん

    隠居生活を楽しみにしていた旗本・井戸平左衛門は、大岡忠相の命により、石見に代官として赴くことに。江戸から42日、たどり着いた石見は大飢饉と銀山の衰退で悲惨な状況に。芋で領民を救った名代官、感動の物語です。

  • itica さん

    井戸平左衛門。江戸時代中期に実在した人物の感動的な話である。平左衛門は幕府勘定方を長年勤め、引退を考えていた矢先に石見銀山領への代官を命じられる。代官と言えば「お主も悪よのう」とうそぶく悪代官しか思い浮かばないが、飢饉に喘ぐ村で手腕を振い、民を一番に考える姿勢には感じ入るばかりだ。用心の藤三郎の煩悩まみれの姿と、立派すぎる平左衛門とのバランスが絶妙で笑いを誘う。代官と言う役職は何のためにあるのか、シンプルだが行き着く先はそこである。

  • ポチ さん

    蝗やウンカの被害、飢饉の折、幕府の決め事より石見の人々を守ることを選び、ひとりの餓死者も出さなかった“いも殿さま”と呼ばれた、井戸平左衛門の義侠心溢れる心を打つ話。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

土橋章宏

1969年、大阪府生まれ。関西大学工学部卒業。2009年「スマイリング」で函館港イルミナシオン映画祭第13回シナリオ大賞グランプリ、「海煙」で第13回伊豆文学賞最優秀賞、12年「緋色のアーティクル」で第3回TBS連ドラ・シナリオ大賞入選、「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞受賞。13年に小説『超高速

プロフィール詳細へ

土橋章宏に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品