自殺サークル 完全版 河出文庫

園子温

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412429
ISBN 10 : 4309412424
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
追加情報
:
157p;15

内容詳細

「いっせーのせっ!」―楽しげなかけ声とともに、女子高生54人が、新宿駅のホームから、電車に飛び込んだ。だがそれは、始まりにすぎなかった。自殺の連鎖は、またたく間に、全国に広がっていく。様々な憶測が飛びかうなか、やがて“自殺クラブ”の存在が、浮かび上がって…世界的映画監督・園子温による傑作小説。

【著者紹介】
園子温 : 1961年、愛知県生まれ。映画監督・詩人・作家。その独自の映像作品は、国際的に高い評価を得て、数々の国内外の賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • グレ さん

    『冷たい熱帯魚』の園監督による小説。『冷〜』は元グラドルの奥さんの見事な乳ば惜し気もなく晒して素晴らしかったのに、すんまっしぇんばってんコッチはわけわからんかったっす。コインロッカーベイビー関連で、同じくワケワカメ小説家・福谷修先生の「渋谷怪談」ば思い出し、レンタル家族でキング・オブ・中二小説家・山田悠介ば思い出した。新宮municipal図書館

  • スカラベ さん

    「いっせーのせっ!」―女子高生54人が、新宿駅のホームから、電車に飛び込んだ。出だしは衝撃的。よくよく考えれば社会で溢れた人達の中で本当の自分って何?みたいな深いテーマがあるんだけど、読み進む中でこのメッセージを受け取るのは難しい。ところどころで描写がぼんやりと焦点を結ばず迷子になってしまいそうになる。映画監督らしい書きっぷりだからかな。『役割』、「あなたはあなたの関係者ですか?」ってのがこの小説を読み解く鍵のような。2つの映画「自殺サークル」、「紀子の食卓」を合わせた"完全版"の話となっているようです。

  • 蓮子 さん

    同タイトルの漫画は読んだことがありますが、小説は読んだことがなかったので手に取りました。読んで漫画とは全くの別物でちょっと驚きました。漫画の方が「自殺サークル」というキーワードが明確に打ち出されていて解りやすいです。本書は読み進めていくうちに個の輪郭が消失していくような感覚がありました。それが正しく自殺「環」(サークル)なのかと。人間の内面を探るような独特の哲学も面白く、色々と考えさせられます。薄くてすぐ読めてしまうけど、深く重い作品。映画は観たことはないのでそちらもチェックしたいです。

  • のの さん

    インパクトのあるタイトルと帯に引かれて読んでみたら予想と全然違う、自己と他者との関係性を問うような話で驚いた。報酬をもらって客のニーズにこたえる「役割」を演じるのはとてもわかりやすいし、玄人意識だって芽生えるだろうけど、報酬もご褒美も賞賛も生じない現実の世界のなかで、自分の役割を察して目覚めることなんて、月をほしがるようなもの。「客」なんてわかりやすい他者はおらず、数えきれないほどの役割を、自覚する暇もなく演じていかなくてはいけないのが生きることなのだから。

  • skellig@topsy-turvy さん

    「いっせーのせっ!」で54人の少女たちは電車に飛び込む。物語る視点が入れ替わりながら次第に明らかになる”自殺サークル”の輪郭を追いつつ、読み手も常に「あなたはあなたの関係者ですか?」と煽られる。当初あまりピンとこないこの文句も、「演じること」「なりきること」「自分を殺し再び生まれること」を経てしっくり来るようになってきた。題からすると意外だが、ここでの「自殺」には生へ向かう力が満ちているような気がした。

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人物・団体紹介

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園子温

映画監督。1961年愛知県生まれ。17歳で詩人デビューし、「ジーパンをはいた朔太郎」と呼ばれ注目される。87年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。以後、『自転車吐息』『自殺サークル』『紀子の食卓』など旺盛に作品を制作し、世界でも高い評価を得る。『愛のむきだし』で第59回ベルリン国際映画祭カリガリ

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