基本情報
内容詳細
無明は暗黒である。逃れようとすればするほど、無明は人を追い、人を誤らせる。内田吐夢は功名心と欲望に囚われ、煩悩に自滅する侍たちを描いた。人間の一切を信じず殺人を犯していく元開拓民を描いた。なぜ彼らはかくも無明の虜となり、際限のない愚行の道を歩むのか。内田吐夢を論じるとは、単に戦前戦後の映画発展史を辿ることではない。『大菩薩峠』から『人生劇場』『宮本武蔵』、そして水上勉の推理長編まで、近代の「国民文学」を通して、日本人の心象の歴史を問うことである。
目次 : 無明1(満洲流謫/ 映画界への復帰/ 『大菩薩峠』/ 泥とエスニシティ/ 浄瑠璃と歌舞伎/ 『宮本武蔵』/ 『飢餓海峡』/ 晩年の不遇)/ 無明2(トム・コメディ/ 人生の挫折を描く/ 『土』と農村回帰/ 大東亜映画をめざして)
【著者紹介】
四方田犬彦 : 1953年、大阪箕面に生まれる。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。長らく明治学院大学教授として映画学を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学、清華大学(台湾)、中央大学校(ソウル)などで客員教授・客員研究員を歴任。現在は映画、文学、漫画、演劇、料理と、幅広い文化現象をめぐり、著述に専念。『月島物語』で斎藤緑雨賞を、『映画史への招待』でサントリー学芸賞を、『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞を、『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を、『詩の約束』で鮎川信夫賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
koji さん
読了日:2019/10/12
パトラッシュ さん
読了日:2019/07/23
r さん
読了日:2023/12/27
(外部サイト)に移動します
人物・団体紹介
四方田犬彦
映画誌・比較文学研究家。エッセイスト。詩人。東京大学にて宗教学を、同大学院にて比較文学を専攻。長らく明治学院大学教授として映画史の教鞭をとり、現在は文筆の専念。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので
アート・エンタメ に関連する商品情報
-
新木優子 2025年4月始まりカレンダー(ポスター/デスク)|特典あり 【@Loppi・HMV限定特典:フォトカード(カレンダーのみ)】 新木優子の10作目となるカレンダー(ポスター/デ... |19時間前
-
川村壱馬(THE RAMPAGE)2ndフォトエッセイ『PROMISE... 【@Loppi・HMV限定カバー版/限定特典付き2種(通常版)あり】 自分との約束やメンバーへの思い、未来の自分に... |20時間前
-
川村壱馬(THE RAMPAGE)2ndフォトエッセイ『PROMISE... 【開催日】東京 2025/4/5(土)、大阪 2025/4/6(日)|2ndフォトエッセイ『PROMISE』の発売を... |20時間前
-
THE RAMPAGE メンバー全員&98年組 2冊組フォトブック|限... 【@Loppi・HMV限定特典付き(2種)あり】 カメラが趣味である後藤拓磨が撮影を担当。メンバー全員の素顔を記録... |20時間前
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・