モロッコ流謫 ちくま文庫

四方田犬彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480431851
ISBN 10 : 4480431853
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
追加情報
:
376p;15

内容詳細

モロッコは人の運命を変える。青く高い空によって、音楽の陶酔によって、いや、何よりも魔術によって。ポール・ボウルズとその妻ジェイン。バロウズ。ジュネ。バルト。石川三四郎…。モロッコは人を砂漠の静寂へと導き、夢想と放浪を説いてやまない。十年にわたりこの神秘の国に魅惑された著者による、旅行記と比較文学論の、みごとな結合。伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞受賞。

目次 : 第1章 蜃気楼の港―タンジェ/ 第2章 蜘蛛の迷路―フェズ/ 第3章 砂と書物―アトラス越え/ 第4章 地中海の余白―タンジェ、ララーシュ

【著者紹介】
四方田犬彦 : 1953年生まれ。東京大学文学部にて宗教学を、同大学院にて比較文学を修める。ソウルの建国大学校に始まり、コロンビア大学、テルアヴィヴ大学、明治学院大学などで、教授・客員教授として教鞭を執った。言語表現と映像、音声、都市を対象に批評活動を行なう。斎藤緑雨賞、サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、講談社エッセイ賞などを受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しゅてふぁん さん

    四方田氏による、モロッコの旅行記と比較文学論。ボウルズ、ジュネ、バロウズ…外国作品はほぼ読んだことがなく、文学論に関しては初めて尽くしだったけれど楽しく読めた。読みながら思い出す、マラケシュのフナ広場の喧騒、フェズの旧市街迷宮、砂漠の乾いた風や砂嵐。普段は思い返すこともない懐かしい記憶が蘇ってくる。旅の前にはその地に関する色んな本を読むけれど、旅の後に読むことはあまりなかったな。他人の眼から見た異国、自分とは全く違った視点で面白かった。旅行記エッセイ、他の方のも読んでみよう。

  • Akihiro Nishio さん

    モロッコにてモロッコ本を読む。作者は大学教員でポール・ボウルズの翻訳者、映画研究家。モロッコと縁の深いボウルズ、ジャン・ジュネ、ベルトリッチの作品、ボウルズが見出したモロッコ人作家たちから、そして作者自身が作品に関わる街を訪問することで、モロッコの姿を描き出す。もちろん西洋人目線のモロッコでしかないのだが、少々モロッコ人作家のインタビューも交えていることで深みがましている。いずれにせよボウルズ。ジュネを読みたいと思った。しかし昔の大学教員はゆったり仕事をしてますなあ。羨ましい。

  • ネムル さん

    ボウルズは一作読んだきり、むしろダニエル・シュミットの頽廃的映画『ヘカテ』からの流れで読む。多くの人々を惹きつけてやまないモロッコの磁力、そしてジェイン・ボウルズを狂わせた呪力。ここに絡めとられる群像を追うだけで面白いが、そもそも四方田犬彦をモロッコへ導いたのがジム・ジャームッシュというのが意外というか、さもありなんというか……。

  • しんこい さん

    モロッコに旅行したいと思った事はありませんでしたが、アラブに遊牧民、スペインといった要素が混ざりあってる上にギリシャ・ローマ世界の西の果てという位置づけも魅力的ではあります。ジュネ、ブライアンジョーンズあたりはともかく石川三四郎なんて名前を目にするのは安曇野以来か?

  • zumi さん

    なんて魅力的な土地なんだ。

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