森繁の重役読本 文春文庫

向田邦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167277246
ISBN 10 : 4167277247
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
追加情報
:
218p 15cm(A6)

内容詳細

この本は、作・向田邦子、朗読・森繁久彌の名コンビで2448回も続いたラジオエッセイの台本から選りすぐりを再編集したものである。森繁久彌が“手品”と絶賛した会話術と視点から、昭和の豊かな人間模様を甦らせた本書は、向田邦子の本格的デビュー作であり、後に名作と謳われる小説・エッセイの種が随所に鏤められた傑作である。

目次 : 1 重役の金婚式/ 2 重役またぎ/ 3 重役の休暇/ 4 重役の茶碗/ 5 重役の払い下げ物資/ 6 重役の上陸作戦/ 7 重役の動詞

【著者紹介】
向田邦子 : 昭和4(1929)年東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。代表作に「だいこんの花」「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」等がある。55年に初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、56年8月航空機事故で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シブ吉 さん

    「向田邦子さんの本格的なデビュー作は、ラジオ番組のシナリオだった。」扉の言葉に魅せられてページをめくる。重役を主人公に展開する物語は、五分間の帯番組だっただけに小気味良い。森繁久彌さんの朗読に載せて語られたこのラジオエッセイは、昭和の懐かしい香りを漂わせ、今から五十年程前の古き良き時代の日本の会社に思いを馳せる。森繁さんと向田邦子さんがお互いについて語った言葉もとても素晴らしく、中でも、不慮の事故で旅立った向田さんの三周忌に、お墓に彫る墓碑銘を依頼された森繁さんの、その記した言葉の温もりに酔いました。

  • もりくに さん

    ネット書店も便利だが、本が並んでいるのを見るのが好きだ。それは貧弱な自分の「本棚」でも。ボーと見ていると、目の隅をちらっとかすめる本がある。今回はこの本。「遅読」自慢だから、読みたい本や読まねばいけない本が「山積み」。毎日ダラダラしていて、読書が唯一の「お仕事」の身には、なんとなくリラックスした気持ちで読める。この台本は、フンドシかつぎ(向田 言)の脚本家が、横綱の森繁久彌さんを相手の2448回の「ぶっつかり稽古」。「以前、オンエアしたのと同じ趣旨じゃないか」と森繁さん。「それでいいのよ。」と向田さん。

  • おさむ さん

    重役という言葉、最近はあまり使わなくなりました。昭和に社長シリーズで、一時代を博した森繁久彌さんのキャラクターを上手くいかしたラジオエッセイ集。普通の人の暮らしのなかから人間のもつ情けなさ、弱さを取り出して、好意的に料理する。向田文学の初期のエッセンスが詰まっています。

  • ぐうぐう さん

    おもしろい! これが、向田邦子の実質的なデビュー作だと言うのだから、恐れ入る。人気シナリオライターになる前の、若さゆえの軽さが心地いい。それでいて、年齢を感じさせない、味わい深さが染み入る。何よりも、そのバリエーションの豊かさに驚かされる。5分間のラジオ番組を、2500回近くも続け、そのクオリティに波がないということが、すごい。デビュー時に、こんなタフな経験をしているのだもの、のちの彼女の活躍は、当然だとも言える。

  • mako さん

    男脳とか、女脳とか。男の気持ち、女の気持ち。女心と秋の空とか…。世の中の変わらぬ関心事、たくさんありますね。向田作品は、このエッセンスがきちんと入っています。時には、理不尽な出来事、出世の真実、重役でも、サラリーマンの悲哀。生きることの嬉しさ、ちょっとした日常の幸福感。誰でも一度の人生。そうだ。そうよね。そうそう…。そう思わせる森繫の重役読本。良い意味で、昭和の香り、たっぷりな行間に、心地よい日常が、自然にちりばめられている。秀逸な作品でした。(昔は、セクハラ・パワハラ当たり前(笑い)

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向田邦子

1929(昭和4)年、東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。80年に初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、81年8月航空機事故で急逝

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