江の島ねこもり食堂

名取佐和子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784591154182
ISBN 10 : 4591154181
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
310p;19

内容詳細

江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。1915年のすみゑ、1963年の筆、1988年の溶子、そして2017年の麻布。一家の女たちが、ねこもりとして生きたそれぞれの人生は、新しい命を結び、未来を繋いでいく。

【著者紹介】
名取佐和子 : 兵庫県生まれ。明治大学卒業。ゲーム会社に勤務した後、フリーとして独立。ゲームやドラマCDのシナリオを手がける。2010年『交番の夜』でデビュー。著書に、第五回エキナカ書店大賞第一位に輝いた『ペンギン鉄道なくしもの係』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    前回訪れた江ノ島の風景が忘れられず。構成が面白くて(時代を行ったり来たりしながら)江ノ島で食堂を営みつつ島の「ねこもり」として生きた女系家族四代、彼女たちの物語。そのやさしい内容と、ラストの風呂敷のたたまれ方に思わず嘆息が出てしまう。初読み作家さんだったが大当たり。江ノ島と周辺の土地勘あると、二倍は楽しめると請け合っておく。

  • ちょろこ さん

    100年、の一冊。想像以上に良かった。江の島の食堂を舞台に4世代の女性達の時が、100年の時が紡がれていく物語。どの時代の女性達も家族を、大切な人を通じて自分を見つめていく、命の繋がりを感じる、それが時に静かに時に強く伝わってくるのが良かった。中でも荒々しい溶子の存在が良いスパイス。抱えていた苦しみを吐き出し、心通じる瞬間は涙なしでは読めない。そしてこのラストの紡ぎ方。壮大な時、命の輝き、導きを感じた。人は助け助けられ、時を繋いでいくんだね。猫達がこの時をずっと見守っていたかのような温もりも感じる物語。

  • アン さん

    大正から平成まで、江の島で食堂を営む女主人が引き継ぐ「ねこもり」の役目を通して紡がれる100年の物語。江の島は実家から近いので、子供の頃を思い出し懐かしい気持ちに。すみゑと美しい少女との交流と約束、病弱な筆が知った戦争の傷を抱える男達の苦しみ、しがらみに縛られていると悩む容子の本音。自分を見つめ直す麻布の決意。それぞれがわだかまりを抱えながらも目の前の現実を精一杯生き、助け合いながら命を繋いでいく尊さに心がじんわりと温かくなります。移りゆく時の中で温もりに触れ、日常にある幸せを大切にしたくなる一冊です。

  • mocha さん

    にゃんこまつり2019☆食堂「半分亭」は代々ねこもりの家系。四代100年にわたる女性たちの物語。時代が移り変わると共に江の島の有り様も女性の生きかたも変わるけれど、半分亭は猫と人に助けられて商売を続ける。猫達のコミュニティもそこにあり続ける。「ねこもり」は猫を守るというより猫に守られているように思えた。女系には脈々と受け継がれるものが何かしらありそうな神秘性を感じる。そこが猫と合い通じるのかもしれない。

  • みかん🍊 さん

    感涙しました、何代にも渡っての人と人の縁それを見守る猫たち、江ノ島で代々食堂を営む家の女性は代々ねこもりをしてきた、それは江ノ島に居残るための言い訳かもしれない、人は誰しも軽重や法に関係なく何らかの罪を背負って生きている、人を傷つけたり、頼って迷惑をかけたり助け合いながら生きていく、猫とお客さんに助けられてつづいてきた店、女四代100年の奇跡の物語です。

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