検証 コロナと五輪 変われぬ日本の失敗連鎖 河出新書

吉見俊哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309631431
ISBN 10 : 4309631436
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
252p;18

内容詳細

コロナ禍による延期の末に開催された東京五輪。いったい何が起こってきたか。迷走する「復興五輪」、新国立競技場問題、エンブレム騒動、首相交代、繰り返された辞任劇、無観客開催…メディアはいかに報じ、世論はいかに動き、海外からはどう見えたのか?成長神話に呪縛され続ける日本社会の縮図、緊急事態宣言下でも止まらなかった「お祭り」を徹底検証。

目次 : 序章 問いとしての「コロナと五輪」/ 第1章 五輪神話と日本人/ 第2章 落剥する五輪神話/ 第3章 コロナ来襲―「呪われた五輪」の迷走/ 第4章 止まらぬ五輪を前に―世論「分断」とマスメディア報道/ 第5章 海外はどう見たか―パンデミックのなかの東京五輪/ 終章 二〇二一年夏、何が破綻したのか?

【著者紹介】
吉見俊哉 : 1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専攻は社会学・文化研究・メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おかむら さん

    去年の東京五輪、終わってしまうと急速に忘れてってしまうけど、あれは64年の五輪の成功感と比べて明らかに大失敗だったよな、って事実をメディアとネットから徹底検証。そもそも湾岸部を開発したい東京都が誘致し始めて震災が起きたら復興五輪と言い出してコロナになったら打ち勝った証とかさ…。ザハとかエンブレムとか森発言とか数々のケチのつきまくりもまとめて読むと改めてひどいわ。第5章の「海外メディアはどう見たか」が面白い。韓国のシビアな視線に対して中国の意外な優しさ(北京五輪を控えてるから)。

  • ぷくらむくら さん

    こうして改めて経緯を眺めてみると多くの幻想と未来を見つめる眼の欠けている思惑が浮かび上がってくる。

  • たろーたん さん

    東京五輪で最も空虚なスローガンなのは「復興五輪」だろう。そもそも、震災直後の状況で五輪に立候補する批判をかわすために生まれた言葉だ。当時の東京都知事の石原慎太郎でさえ、「復興五輪なんてネーミングの問題だ。最初に五輪があって、災害がその後、起きた。ちょっと気の利いた人間なら、だれでも考える」と振り返っている(朝日新聞2019年3月13日)。つまり、もともと空虚な言葉だったんだ。よく考えてみれば、東日本大震災と福島原発の事故で被害を受けたのは東北であって東京ではない。東京で行う福島復興の儀とは何だ?(続)

  • タイガーとらじろう さん

    副題にある「変われぬ日本の失敗連鎖」としての東京五輪の実相が描かれる。2年前から積読状態だったが、2年経ったから冷静に振り返ることができる。そして2年後に開催予定の大阪万博も同じ流れにあり、むしろ失敗の質が上がるのではないかと予見される。文中の「東京五輪」の文字を「大阪万博」と読み替えが可能な文章が多いことに暗澹となる。

  • 鴨長石 さん

    東京2020がどう報道されたかという観点からみれば、検証として一定の評価はできる。しかし、おそらく著者がもともと五輪に興味がないか批判的な考えをもっているのが透けて見え、偏った考察になっているのは否めない。また、そもそも本書の趣旨を誤解していたところもあるのだが、学生の研究が併せて掲載されていることも含め、内容が浅くて総じてがっかりした。もっと文化人類学や歴史、経済等あらゆる面から「コロナと五輪」の複雑な作用について論じてほしかった。

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