大学は何処へ 未来への設計 岩波新書

吉見俊哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004318743
ISBN 10 : 4004318742
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
316p;18

内容詳細

パンデミックで窮状が白日の下に晒された日本の大学。不可避の人口減、襲いかかるオンライン化の奔流、疲弊する教員、逼迫する資金、低下する国際評価―。危機の根本原因はどこにあるのか。大学の本質を追究してきた著者が、「時間」をキー概念に提案する再生のための戦略。ロングセラー『大学とは何か』の待望の姉妹編。

目次 : 序章 大学の第二の死とは何か―コロナ・パンデミックのなかで/ 第1章 大学はもう疲れ果てている―疲弊の根源を遡る/ 第2章 どれほどボタンの掛け違いを重ねてきたのか―歴史のなかに埋め込まれていた現在/ 第3章 キャンパスは本当に必要なのか―オンライン化の先へ/ 第4章 九月入学は危機打開の切り札か―グローバル化の先へ/ 第5章 日本の大学はなぜこれほど均質なのか―少子高齢化の先へ/ 第6章 大学という主体は存在するのか―自由な時間という稀少資源/ 終章 ポストコロナ時代の大学とは何か―封鎖と接触の世界史のなかで

【著者紹介】
吉見俊哉 : 1957年東京都生まれ。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院情報学環教授。専攻は社会学・文化研究・メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gonta19 さん

    2021/7/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2021/7/26〜8/4 これまでも大学の在り方について、著作を発表している吉見氏の本。コロナで遠隔授業が主体となった大学の、今後を、明治期以来の日本の大学の位置付けから読み解く。非常に 勉強になった。

  • trazom さん

    日本の大学の問題点がよく理解できるだけでなく、著者の意見が明確でとても読み応えがある。高等教育におけるリベラルアーツの重要性を指摘する著者の意見に全面的に賛成する。歴史的には、和田小六学長による東京工大の大学改革に感銘を覚える。大学は職業教育の場に堕すのではなく、「高い識見と深い教養を持つ技術者を育成する」という高い理念は、効率重視の新自由主義的な規制緩和という現代の大学改革の対極にある。ボローニャ宣言やミネルバ大学など、世界が新たな大学像を模索する中で、日本の大学が向かう方向に不安が募る読後感である。

  • ステビア さん

    日本に大学=ユニバーシティはそもそもなかった

  • 崩紫サロメ さん

    コロナ禍にあって大学はどう変わっていくのか、変わりうるのか、も興味深かったが、そもそも戦後日本の大学における「ボタンの掛け違え」である「旧制高校の解体」の部分に納得する部分が多かった。リベラル・アーツをになってきた旧制高校が引き継がれることなく、タテ型の専門教育を行う新制大学に吸収されてしまったこと、旧制高校的な要素を持った高専に希望を見出している点など、おそらく前著『大学とは何か』と重複するところかもしれないが、リベラル・アーツ教育について考えさせられる。

  • Francis さん

    日本の大学の現状について批判的に考察。私も同窓会を通じて出身大学の大学改革に興味を持っているのだが、改革の道なお嶮し。第二次世界大戦後の新制大学移行時の旧制高校の良き伝統たるリベラル・アーツの継承が出来なかった「ボタンの掛け違え」はかつて宇沢弘文先生が指摘しておられたが、この本でよく理解できた。世間様は「大学入試」にしか興味がなく「大学で何を学んだか」にまるで興味がないと言う日本の悲しき現状。だから私の参加している猫町倶楽部が(最近自虐的に胡散臭いと言ってる参加者がいるが)盛り上がるのだろうなあ(^^;

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