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アジア・太平洋戦争

吉田裕

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004310471
ISBN 10 : 4004310474
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2007
Japan

Content Description

マレー半島上陸と真珠湾攻撃によって開始された「アジア・太平洋戦争」。矛盾を抱えて強行され、日本とアジアに深い傷跡を残した総力戦の様相を描きながら、日米交渉から無条件降伏までの5年間をたどる書。

【著者紹介】
吉田裕 : 1954年埼玉県に生まれる。1977年東京教育大学文学部卒業。専攻は日本近現代史。一橋大学大学院社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぴー

    東条内閣成立〜アジア・太平洋戦争の敗戦までの時期を扱った通史。主に、太平洋戦線がどう展開されたのかについて書かれている。戦局悪化とともに、日本社会も変化した点を指摘している。特に、女性の立場や伝統的な家族の在り方を変化させたことが、自分にとって新しい発見になった。日米の兵器等の比較資料を見ると、昭和18年初期の段階で厳しいことが明確。以降の日本側は苦戦が多く、悲惨な状況下であったことが述べられており、終戦までを読むと気が重くなる。戦争責任の曖昧化や戦争体験者が減る中で色々と考えさせられる一冊でした。

  • nnpusnsn1945

    太平洋戦争についての概要をおさらいできる。戦場や市民、植民地もうまくカバーできている。パラパラと読むだけでも頭に入りやすい。なお、本書では満洲、中国戦線も包括するため「アジア・太平洋戦争」と呼んでいる。

  • おたま

    1941年から始まったいわゆる「太平洋戦争」の期間を対象としている。しかし、満州、中国、ソ連、東南アジアのこと等も取り上げているために、「アジア・太平洋戦争」と規定されている。この本では、特に戦争の中での人々の具体的な生活、戦場での兵士の在り方などを、想像力を駆使して再構成すること。さらに戦争責任の問題も明確にすることを目的に収めている。通史と言っても、戦史のみに終わらなず、戦争をその全体において捉えようとしている。通史としても、アジア・太平洋戦争の実像の把握としても、優れていると思う。

  • ケー

    近現代史には割と昔から興味はあったけれど、その殆どが民衆史、民俗学的なアプローチばかりで政治史、戦争史としては教科書的な知識しかなかった。そんな自分でも丁寧に学べる好著。本書は一冊で日本にとって大きな転換点となったアジア・太平洋戦争について解説。人名はもちろん多いがそれ以外の専門用語は比較的少ないので読む上でのハードルは低め。読む前に高校日本史くらいの知識があればなお良し。最初の一冊としては充分。

  • Toska

    戦争史としてはコンパクトでオーソドックスな構成だが、非常に緻密。例えば軍事行動を予算面で支えた「臨時軍事費」など、重要でありながら従来あまり注目されてこなかったトピックに焦点が当てられている。戦争を通じた産業構造の変化、小作人や女性の相対的な地位向上と社会の平準化、「旧い公的タテマエ」への幻滅による「民衆のエゴイズム」の増幅など、戦後日本を準備する下地がすでに形作られていたという指摘も重要。

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