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#東京アパート

吉田篤弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758414906
ISBN 10 : 4758414904
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あなたもわたしも、みなつながり合っている。隣の天使から届けられる悪魔のケーキ。ベランダに置かれた大きな桃。「巨大アパート」でゴム印をつくりながら物語を紡ぐ青年。世界でいちばん雷の落ちない部屋。夜な夜なカラスと話す電話回収屋―。東京のアパートで暮らすさまざまな人びとの夢やさみしさ、ささやかな幸福と奇跡。あたたかな交感が、街を照らす。愛おしくかけがえのない21の小さな灯の物語。

【著者紹介】
吉田篤弘 : 1962年東京都生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による創作とデザインの仕事を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    癒された一冊。東京を舞台に紡がれた21のショートストーリー。街と人と夜の織りなす世界は吉田さんならでは。東京の街並み、家々の灯りを車窓から眺めるのが好きな自分にぴったり、物語の人々がそれぞれ灯す灯りをゆっくりと眺めて言葉に癒された極上の時間。ささやかなご近所との交流は孤独、淋しさ感じる心のオアシス。何気ないお裾分けが相手にとってとても大きなお裾分けに変わる夜って素敵。カラスにぽつりぽつり語りかける時間も沁みる。今日もどこかで誰かが誰かを想い、思い出しては小さな幸せを感じてる、そんな時間にほっこり、秋の夜。

  • シナモン

    東京にもアパート暮らしにも縁のない自分だけど、都会の片隅で静かに生きる人たちのさまざまな日常に引き込まれ、楽しく読めました。 どこに住んでも人の感情はそう変わらないものだな、とも思ったり。 お気に入りは「おひとりさま」。 心が温かくなりました。

  • buchipanda3

    カラスが言う、「人と人はつながっていないようで、みんなつながってるってことだ」。アパートなどの窓がひしめき合う東京、その窓からこぼれ落ちる灯りのように目に入る光景を彼は空から眺めていた。ハッシュタグで何かしらの想いを共有する21篇の物語が心に染み込む。悪魔のケーキのレシピ、無敵の笑顔、ベランダの桃、走る女の靴音、F-20Wの自転車、前田さん、高層ホテル、最初の住人、隣は何をする人ぞ。少し変で不気味で孤独で可笑しくて切ない。シューキーパーみたいに誰かが自分を毎日ぐるりぐるりと整えてくれたらなあ。ホントそう。

  • けんとまん1007

    「アパート」。懐かしい響きの言葉のように思う。最近は、どんな風にいううのだろう。遥か前になるが、学生時代は「○○荘」「○○アパート」が多く「○○ハイツ」が出始めたような想い出がある。そんなアパートに住む住人のショート集。吉田篤弘さんならではの静謐さと時間が流れている。読みながら、自分の中の時間もゆっくりと流れるような気分になる。それぞれのものがたりの主人公が目に浮かぶ。最後のオチも、人の温もりを感じる。

  • シャコタンブルー

    東京のアパートに暮らす人たちの21話の短編集。長編の合間の箸休めとして気ままに読んだ。たぶん一気に読んだらあっさりしすぎて物足りなさを感じたかも知れない。だからこの読み方で正解だったと思う。読後に21話のタイトルを見たがほとんど内容を思い出せない(笑) 「天使が焼いた悪魔のケーキ」「世界でいちばん雷の落ちない部屋」はタイトルで内容を思い出した。どの話もほのぼのとした温かい気分になったのは間違いない。「走る女」「幽霊の電話」が印象に残った。

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