ガリヴァーの帽子 文春文庫

吉田篤弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167914592
ISBN 10 : 416791459X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
228p;16

内容詳細

事の起こりは編集部にかかってきた一本の電話。テントンと名乗る男の誘いで、新聞記者のSはある島へ向かう。出迎えたのはミニチュアの家が連なる街と、赤児ほどの背丈しかない男。「ようこそ我らの王国、リリパットへ」―『ガリヴァー旅行記』に材を得た表題作他、日常と非日常の裂目へと誘う、色とりどりの玩具箱のような短編集。

【著者紹介】
吉田篤弘 : 1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tαkαo Sαito さん

    「天使も怪物も眠る夜」で初めて吉田篤弘さんを知り、ジャケ買いした2作目は短編集だった。表題作はガリヴァー旅行記に着想を得た作品だがこれだけが良く理解できなかった...それ以外の短編はどれも本当に面白く、声に出そうものなら笑ってしまう表現が多い。「御両人、鰻川下り」の話では世界観がめちゃめちゃなのが面白く、「女房」という名の男と主人公がひたすら川下りをするのだが、先々でなぜか鰻屋だけが出てくる笑。「また鰻屋か」「また、食うのか」など笑っちゃうような表現が堪らない笑。ゆっくり読んでも意外とサクサク読める作品

  • コジ さん

    ★★★☆☆ なんとなく迷走/暴走感があるように思えた短編集。いつもの吉田篤弘らしい落ち着いた雰囲気もあるにはあるが、著者自身の解説でも「ここにはいくつかの『おかしな』作品が含まれている」と述べている通り全般的にシュールで癖が強め。理解し易さで挙げれば「イヤリング」。シュールというより哲学的なのが「かくかく、しがじか」、一番難解に感じたのが最後の「孔雀パイ」。最近、思うような吉田篤弘(含むクラフト・エヴィング商会)作品に続けて出会えてないのは自分の期待値が高すぎるのか?

  • ともこ さん

    著者の作品の8割は本棚に取り揃え、ぽつりぽつりと読んでいる。残り少なくなってしまったが、いつもながら静かな夜に読む本として心地よい。「イヤリング」「手の震えるギャルソン」の登場人物のさりげない優しさがいい。そしてなにより「かくかくしかじか・・」の発想が見事。シャンパンの泡ひとつひとつがこんなことを考えている、想像しただけで楽しくなる。短編集で訳のわかりにくいものもあったが、それもまた吉田篤弘さんの世界かと・・。

  • ひろ さん

    文庫版にて再読。文庫のあとがきにて吉田さん本人が述べている通り、おかしな作品が含まれる短編集。表題作もその一つ。現実の中に突如として入り込んでくる空想の断片が浮遊感を与える。案内人=狂言回しの存在と会話の軽妙さで流れるように進んでいく物語たち。設定が掴みきれないままに読まされてしまう。独特の味わい。過去の代表作に見られるノスタルジックで柔らかな物語もいくつか含まれ、そちらは安定した面白さ。様々な味わいを感じられる短編集で良い。

  • まひと さん

    吉田篤弘さんの作品が好きだ。最近では本屋へ行くと著者作品を真っ先に探してしまう。『ガリヴァーの帽子』は短編集なのだが、童話のような、夢のような、地に足着いていないような不思議な物語たちでとても良かった。『イヤリング』『かくかく、しかじか』がとくに好きだった。この世にシャンパンの泡を主役にした物語がほかにあろうか…!シャンパンの泡、アブク、アーブークーだ。まさに儚いものの象徴。彼ら彼女らがちゃんと意志を持っていたら、、、面白い。理解できない物語があっても良いのだ、と思えた一冊。イラストも素敵です。

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