ハリガネムシ

吉村萬壱

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163223407
ISBN 10 : 4163223401
フォーマット
出版社
発行年月
2003年08月
日本
追加情報
:
20cm,137p

内容詳細

無性に酷いことがしてみたくなる…怖い。客として知った風俗嬢と再会した時から高校教師の「私」は“異界”に踏み込んでいく。センセーショナルな中に不思議なユーモアとモラリストの眼差しが光る衝撃の書。〈受賞情報〉芥川賞(第129回)

【著者紹介】
吉村萬壱 : 1961年2月松山市生まれ。大阪で育つ。京都教育大学卒。東京都、大阪府の高校教諭を務め、現在、養護学校勤務。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文学界新人賞、2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    第129回(平成15年度上半期) 芥川賞受賞。 物語全体に漂う、どんよりと した鬱積感が芥川賞らしい。 主人公の高校教師の疲弊した 日々が読者をなぜか懐かしい 世界に誘う。それにしても、 血と肉と虫が舞っているような この描写は何なのだろうか。 女子高生酒井英子の無口さと 体を売るサチ子の饒舌さを 対比させながら…おぞましい 最後の破滅へと繋がっていく …堕ちていく、そんな話だった。

  • てち さん

    ハリガネムシ。カマキリに寄生する線状の生き物である。もちろん、寄生虫なので宿主がいなければ生きていけない。つまり、共存する必要がある。この小説の中でハリガネムシは、人間の中に巣食う醜さ、欲望、暴力といったマイナスなものを暗示している。そういった残酷な人間の本質を遺憾なく書き表した作品である。読むのにだいぶ嫌悪感を伴うが、純文学が好きな人には合うのかもしれない。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    芥川賞】らしい暗さ。人間とは何か、家族とは何かを問いかけていることだけは理解できた。著者の略歴を見ると、教員であることから、自叙伝かとも思った。常識的な考え方の薄さと、非常識な行動の薄さの鬩ぎ合いのようなうすら汚さを醸し出しているのかも。苦手。

  • R さん

    誰にでも、抗えない欲望が眠っているのかもしれない。まるで自分ではないと思わされるそれが、じわじわと染み出してくる様が生々しくて、衝動というよりも、なぜか自然とそうしてしまうという破滅への傾き方が、そのうち自分にも降ってわきそうな怖さがあった。人間としてどうかと思うことばかりだけども、それが生々しく生きている様にも見えて、ノイズめいた傍観者の少女にも、ハリガネムシが巣食っているのかと思えた。

  • おいしゃん さん

    【芥川賞作品】何の前情報もなく読んだのが失敗だった。血や肉の飛び出るようなシーンと性交のコラボの連続。たった130ページだが、吐き気を堪えながら、必死に読了。なんじゃこりゃ。

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吉村萬壱

1961年愛媛県松山市生まれ、大阪府枚方市育ち。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務めた後、専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞、2016年『臣女』で第22回島清恋愛文学賞受賞(本データはこ

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