人間の解剖はサルの解剖のための鍵である

吉川浩満

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309027081
ISBN 10 : 4309027083
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
355p;19

内容詳細

人工知能、ゲノム編集、ナッジ、認知バイアス、人新世、利己的遺伝子…従来の人間観がくつがえされるポストヒューマン状況の調査報告。

目次 : 0 序(まえがき/ 序章:人間(再)入門のために―1989/2019/2049)/ 1 認知革命(ヒトの過去・現在・未来―『サピエンス全史』とともに考える/ 合理性のマトリックスとロボットの戦い―認知と進化の観点から ほか)/ 2 進化と絶滅(「生きづらいのは進化論のせいですか?」―進化論と現代社会/ 人類の起源という考えそのものについて―起源神話のふたつのドグマ ほか)/ 3 人物(リチャード・ドーキンス―文明史におけるドーキンス/ アンリ・ファーブル―進化論ぎらい ほか)/ 4 作品(二一世紀の“人間”のための二一冊―フーコーからポストヒューマンSFまで/ 『利己的な遺伝子』からはじまる一〇冊―刊行四〇周年を機に(橘玲+吉川浩満) ほか)

【著者紹介】
吉川浩満 : 1972年3月、鳥取県米子市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ころこ さん

    著者は、AI技術により哲学的な問題が解決されるようには、単純に自然科学のアプローチから根本的な問題が解消されるとは思っていないようですが、あえて自然科学のアプローチに没入しているようにもみえます。認知革命では失敗しており、進化と絶滅では逆説的な理解により深い議論に結果的になっているようにみえます。後者は大澤と千葉の解釈によって成り立っている議論なので、著者の真意は言明されません。哲学の言葉と科学の言葉の断絶について、言い切ってしまうとどちらかに寄って問題が小さくなることがわかっていることは確かです。

  • いろは さん

    猫町倶楽部の関西アウトプット勉強会の課題本。『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』元はカール・マルクスの資本論の草稿によるものらしい。著者である吉川浩満があとがきにて、「変なタイトル」と言うけれど、いやいや、吉川さん。こんな面白いタイトルのお陰で、私はこの作品を手に取ることになったんですよ。タイトルも面白いけど、中身も濃密。特に、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』と、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』は共に過去の課題本だったのだけれど、この作品でも話題となっているので、意見を聞きたい。

  • いろは さん

    関西アウトプット勉強会の課題本。「カールマルクスが『資本論草稿』に書きつけた「人間の解剖は、猿の解剖のための一つの鍵である」という一節から借用したものだ。」という、「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である」このタイトルが、私の興味関心を掴んで離さなかった。もし、このタイトルではなかったとしたら、私はこの作品に出会うことはなかっただろう。それくらい、私はこのタイトルに惹かれた。作品の中で最も印象的だったところは、やっぱり私達人間と人工知能は、切っても切り離せない関係にあるのだと、向き合う必要があると思った。

  • まさひろ さん

    人間に関わる新しい科学と技術についての要約と評論を集めた一冊。一貫しているのは「これからの人間とは何か、それはどこへ向かうのか」。/著者のいる読書会に参加したが、すごく面白かった。著者の書く「人間本性論」を 早く読みたい!

  • しゅん さん

    社会生物学や認知心理学などの発展の上で、今までの人間観はさらなる更新を迫られようとしている。そんな現状を整理するためのコンセプトガイドとして、本書は大いに役立つだろう。中でもドーキンスから受け継いだ「人間とは不合理なロボットである」というテーゼが印象に残った。単純で間違いがないが応用の効かないプログラムの上に、臨機応変に対応できるが失敗も多く引き起こす知性が乗っかり、その二つが絶えず綱引きするのが人間の本性であるという話は非常に説得力がある。この綱引きをより詳細に確かめてみたいと思った。

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