翔ぶが如く 10 文春文庫

司馬遼太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167663049
ISBN 10 : 416766304X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年06月
日本
追加情報
:
16cm,383p

内容詳細

薩軍は各地を転戦の末、鹿児島へ帰った。城山に篭る薩兵は三百余人。包囲する七万の政府軍は九月二十四日早朝、総攻撃を開始する。西郷隆盛に続き、桐野利秋、村田新八、別府晋介ら薩軍幹部はそれぞれの生を閉じた。反乱士族を鎮圧した大久保利通もまた翌年、凶刃に斃れ、激動の時代は終熄したのだった。

【著者紹介】
司馬遼太郎 : 大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大仏次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受賞。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    西南戦争も終焉を迎えます。激動の時代が終わったと言えるでしょう。西郷どんに続くように死を遂げる薩軍幹部たち。1つの時代が滅んでいく様子を見ているようでした。何事にも時がある中で、流れるように生きた西郷どん。西郷どんと関わった人たち。今の日本の基盤をきずいた物語とも言えますね。

  • やっちゃん さん

    山好きとしては延岡からの山岳縦走逃避行をあっさり終わらせたのは寂しい。他はクソ細かいのに。ここだけで一冊使ってほしかった。この道は自分で歩いてみたくなりますね。最後を川路利良で締めるとは綺麗な終わり。この最終巻が一番面白かったな。

  • レアル さん

    最終巻。城山での戦いと敗れた後の西郷の死、そしてその後の大久保、川路の最期が描かれている。西郷という革命の象徴としての虚像で動いたこの戦争。膨大な史実を検証し、まるで見てきたかの様な文章を読むと「小説」という事を忘れてしまいそう。10巻を通して見方を変えれば、幕府という時代からいきなりの廃藩置県、版籍奉還と、戸惑う維新を西郷と大久保を中心に描かれたこの本。日本の近代化の為に必要な道だったとしても、その道の険しさをこの本は教えてくれる。この本に限らず、司馬氏の作品はやはり良い。

  • かしこ さん

    ようやく最終巻まで読み終わりました。長かった・・・。全巻通して思うことではありますが、なんだか西郷像がいまいち掴めませんでした。謎の男です。でも、何か魅力があったんですよね。西南戦争の起因の一つとして、それが挙げられるのではないかなと本書を通して思いました。そして、司馬さんの作品はいずれもそうですが、 「日本人」とは何かという点を考えさせられるということです。国について、この当時の若者ほど考えたりすることはありません。愛国とかそういうものとは違う意味で国について考えることは必要なことなのでしょう。難しい。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    開戦から半年、敗走を続ける薩摩軍も最後は鹿児島へ。わずか300人の薩摩兵に対して取り囲む政府軍は7万。もはや戦争ではなく虐殺である。長い物語もついに終わりを遂げた。司馬の筆力をもってしても、これだけの枚数を費やしながらこの戦争で西郷が何を考え、どこに行こうとしていたのかが描かれていないように思える。西郷が意識的に自分の考えを封じていたからであろう。征韓論に敗れた時点で彼の政治への想いは終わったのかもしれない。西南戦争も終結し、やがて大久保も暗殺される、10年にわたる「明治革命」も終わりを告げた。★★★

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司馬遼太郎

1923(大正12)年、大阪に生まれ、大阪外語大学蒙古語学科を卒業。1959(昭和34)年『梟の城』により第42回直木賞を受賞。67年『殉死』により第9回毎日芸術賞、76年『空海の風景』など一連の歴史小説により第32回芸術院恩賜賞、82年『ひとびとの跫音』により第33回読売文学賞、83年「歴史小説の

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