小説のデーモンたち

古川日出男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784884184346
ISBN 10 : 4884184343
フォーマット
発行年月
2013年11月
日本
追加情報
:
383p;19

内容詳細

創作に向き合う時、小説家は何を思うのか 古川日出男による物語、その生成の秘密

小説家はどんな日常を過ごしているのか?
五感を研ぎ澄まして執筆に向かう時、小説家の心に浮かぶものは何か?

思うように進まない作品を抱える苦悩と、創作の昂揚感。そして何よりも、現実世界の衝撃をどのように表現するのか̶̶。
連載開始のすぐ後に起こった東日本大震災、それを語る「有効な言葉」を求めて試行錯誤する過程が、赤裸々に綴られる。
創作にとり憑かれている小説家の内部に巣食う「デーモン」たちとの対話から見えてくる、作品生成の秘密。

【著者紹介】
古川日出男 : 1966年福島県生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さっとる◎ さん

    作家が書いた「創作論」を手に取る時、人はそこに何を期待するだろう?福島県出身の古川日出男が書く創作論は、書き始めた直後に東北の震災に見舞われ、あまりにリアルで真摯な自滅と再生の物語となった。この本に「創作する作家」が書かれていることは間違いがない。しかしそれは「一般的な創作論」に敷衍すること恐らく不可能で、だからこそ彼にしか書けない作品が生まれ、私はそこに惹き付けられる。「物語」が「現実」を侵蝕し、「世間的な死の状態」で書かれた作品の凄味を私は体感した。彼が創り出す芸術と同じ時代に在ることを幸福に思う。

  • marco さん

    古川日出男流の創作論。連載中に何回分かを読み独特の視点と文体に脅威を覚えたが、全体を読み通すと、その思いはさらに強まった。圧巻は三部構成の最終章。創作論をフィクション化し、著者自身が11の小説のデーモンたちに立ち向かう。古川さんはどこに行こうとしているのか? その先が見えた気がした。

  • gu さん

    それ自体が小説である小説論、とは例えば保坂和志の『小説の自由』があるが、この作品が決定的に違うのは現在進行形で小説を生成することのみを語っているところだ。著者の小説に内在する(過剰な)自己言及性と、あらゆる文章を虚構化せずにはおれない性質がぶつかり合った地点、という印象。

  • ユーコ さん

    書くことにとり憑かれた古川日出男という「小説の魔物」。まぁ、なんと赤裸々な。そして真摯な。

  • 緑虫 さん

    いちおう創作「論」と謳われてはいるものの、文は論ばっておらず、むしろフィクションめいている。作中で古川日出男が手なずけた小説のデーモンは「瞬発力」「無意識」「心のぶれ」、実際の文章も頭で書かれたというよりフィジカルな手触りがありありと残ったもので生命感に溢れている。小説と同様、思わず憧れてしまう文体。アイドルです。

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人物・団体紹介

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古川日出男

1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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