編集者冥利の生活 中公文庫

古山高麗雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122066304
ISBN 10 : 4122066301
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
追加情報
:
336p;16

内容詳細

編集者冥利とは人との出会いの冥利です―。安岡章太郎「悪い仲間」のモデル、雑誌『季刊藝術』の編集同人、そして戦争文学の最終走者として知られた芥川賞作家の自伝的エッセイ&交友録。表題作をはじめ単行本未収録作品を多数含む文庫オリジナル編集。

目次 : プロローグ 人間万事塞翁が馬/ 1(私がヒッピーだったころ/ 「プレオー8の夜明け」の日々 ほか)/ 2(芥川賞受賞三題/ 「葡萄畑の葡萄作り」風小説 ほか)/ 3(佐藤春夫・室生犀星―佐藤先生と室生先生/ 岸田國士―弟子の意識 ほか)/ 4(対談 弱者の文学・強者の文学―安岡章太郎+古山高麗雄/ 座談会 放浪と沈黙、また楽しからずや―森敦+江藤淳+古山高麗雄 ほか)/ エピローグ ダメ社員の三十年

【著者紹介】
古山高麗雄 : 1920(大正9)年、朝鮮新義州生まれ。旧制三高中退。42年応召、ラオスで終戦を迎え戦犯容疑に問われる。47年復員。その後、日本映画教育協会、河出書房、教育出版、芸術生活社等を経て、『季刊藝術』に同人として参加。70年、戦争体験にもとづく「プレオー8の夜明け」で芥川賞を受賞。73年『小さな市街図』で芸術選奨新人賞、94年「セミの追憶」で川端康成文学賞を受賞。2000年、『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記』三部作で菊池寛賞受賞。2002(平成14)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    中公文庫新刊。荻原魚雷さんの解説と編集者としての興味から。著者の事は全然知りませんでした。芥川賞作家で安岡章太郎さんと親しかったのですか。49歳から小説を書き始めたとは遅咲きですね。河出書房で編集を経験されて一度目の倒産を経験します。この辺の世代の著者は安岡章太郎さん含め余り読んだ経験は無いのですが、エッセイ、対談(安岡章太郎)、鼎談(江藤淳、森敦)など楽しめました。

  • ステビア さん

    昔「プレオー8の夜明け」を読んだくらいだがタイトルに惹かれよんでみた。河出書房時代の佐藤春夫や岸田國士との思い出が書かれている。

  • スプリント さん

    著者についても時代背景についても基礎知識が不足してただ読み進めるのみでした。関連する書籍を読まないと記憶に定着はしないだろうな・・・。巻末の「裸の群」はインパクトあり。

  • はるたろうQQ さん

    古山高麗は自分を軟弱なダメ人間と言っているが、とても頑固者だ。下士官になることを拒否し万年一等兵として、ミャンマーや中国雲南省等を転戦し、運悪く戦犯容疑で収容され復員した。その間も、それ以前も、自分の考えることだけは自由で誰もそれを奪えないとの信念を基に一般的な生き方からは降りて生きていた。田中小実昌を評した「どう思われようと、どう言われようと、自分の流儀で孤独に生きる人である。」という言葉は古山本人にも当てはまる。彼は編集者として作家が自らの自由な考えを表現するという点を守ることを貫いて生きていく。

  • 古本虫がさまよう さん

    書名になっている「編集者冥利の生活」は、「春秋」に数回書かれたものとのこと。そこはオリジナル。ほかにも初収録のものもあるが、それ以外は、古山さんのエッセイ本に収録されているものなどを寄せ集めてきて一冊にまとめた本。既読感もあったが、面白く読んだ。編集者時代、いろんな人が推してくれる人に原稿依頼をして、それが文学賞を取ることもしばしば。だから、”他人の褌で相撲を取る編集者”と称しています」と回想している。

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古山高麗雄

1920年、朝鮮新義州生まれ。2002年没。旧制第三高等学校文科丙類中退。42年に召集され、東南アジア各地を転戦。47年復員。河出書房など出版社勤めを経て、雑誌「季刊藝術」の編集に従事。70年『プレオー8の夜明け』で芥川賞、94年『セミの追憶』で川端賞、2000年『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記

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