星影さやかに 文春文庫

古内一絵

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167922504
ISBN 10 : 4167922509
フォーマット
出版社
発行年月
2024年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;16

内容詳細

昭和39年、羽田の町工場で働く良彦のもとに亡き父の日記が届く。戦時中に「非国民」と周囲から罵られ、終戦後も自室にこもり続けた父を、良彦はかつて軽蔑していた。しかし、日記を紐解くと、そこには父が口にすることがなかった想いと壮絶な人生、そして良彦の家族三代をめぐる数奇な運命が記されていて―。

【著者紹介】
古内一絵 : 1966年、東京都生まれ。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年デビュー。17年、『フラダン』が青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NAOAMI さん

    戦中〜戦後、東京オリンピックの年まで。亡き父親が残した日記をなぞる次男の追想、母そして父の内面が綴られる。戦時中とは言え空襲被害もない山村故かどことなく凪いだ印象の物語。名家豪農の生まれで東京で職を得た父は、関東大震災の朝鮮人暴動デマによる人種迫害に巻き込まれ、英語教師だからこそ解りえた米国の強大さから「日本は戦争に勝てない」と生徒前で発言し故郷に強制送還。そこでも「非国民」のレッテルに苛まれる。自分の父親が揶揄され、神経症と判断された距離感を次男が如何に埋めるか。しんしんと雪のように心に降り積もる物語。

  • katsukatsu さん

    宮城県の古川を舞台に、戦中戦後を逞しく精一杯に生きた人々の物語です。話の中心になる良彦は昭和11年生まれ。父の良一は非国民と後ろ指をさされる元英語教師、書斎に引きこもっています。そして良彦の傍らにいつもいる妹の美津子、家族守るようにして生きる母の寿子の逞しい姿もそこにありました。でも、そんな父にも、ある過去が……。名場面は広原村の喜勢子の家を訪れた時の母の語り。それと古川での葬儀の様子。この物語では、生活の中で綴られる戦争の一つの真実が語られています。心に強く響き、そして心に深く残る一冊でした。

  • Matoka さん

    「さやかに」の意味がわからずに調べてしまった。この時期に読むのにぴったりの一冊でした。 「お父さんに限らず、この世の中で生ぎでいぐのは、ご苦労さんなこどでねでがしょか」 作者のお父さんとお祖父さんの実話が元になっているんだ…すごい時代だったんだなぁ

  • Nobuko さん

    いつもと作風が少し違うけどなかなかの良作でした

  • M Y さん

    格好の良い女達が、激動の時代を駆け抜けていく、戦中戦後のお話でした。昭和100年の今年、考えさせる本です。古内先生の世界を堪能しました。

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