びんぼう自慢 ちくま文庫

古今亭志ん生 (五代目)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480420459
ISBN 10 : 4480420452
フォーマット
出版社
発行年月
2005年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,341p

内容詳細

「貧乏はするもんじゃありません。味わうものですな」その生き方が落語そのものと言われた五代目古今亭志ん生がこの世を去って三十有余年。今なお落語ファンを魅了してやまない師匠が、自らの人生を語り尽した名著。父のこと、少年時代、売れなかった極貧時代、なめくじ長屋の真実、関東大震災、三道楽、満州慰問、息子たち(金原亭馬生、古今亭志ん朝)のことなど…志ん生伝説のすべてがここにある。

目次 : ごあいさつ/ 明治愚連隊/ 青春旅日記/ 震災前後/ びんぼう自慢/ 三道楽免許皆伝/ 生きる/ 真打一家

【著者紹介】
古今亭志ん生 : 1890年、東京神田に生まれる。本名美濃部孝蔵。初代小円朝門下の朝太をふりだしに1939年、5代目志ん生を襲名するまでに改名16回。若いころは酒と奇行で知られ、戦後は実力、人気ともに落語界の第一人者となる。落語協会会長をつとめ、紫綬褒章、勲四等瑞宝章受章。1973年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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志ん生師匠の回想を編集者が口述筆記したも...

投稿日:2010/08/02 (月)

志ん生師匠の回想を編集者が口述筆記したもので,若い頃の放蕩,女遊びと結婚,貧乏と子育て,修行と戦争,終戦と自殺未遂,帰国後の穏やかな暮らしについて,ほぼ時系列で語られています. まあともかく,どこもかしこもなにもかも出鱈目.呑む,打つ,買うのなかでは,順番どおり呑むがいちばん好きだといい,酒にまつわる話もたくさん出てきます.それから,関東大震災後のある時期に住んでいたナメクジだらけの貧乏長屋,名づけて「なめくじ長屋」の描写なんかは気持ち悪いような滑稽なような. あとがきによると,初出版当時,この本が落語関係の本の出版ブームの引き金になったそうで,たしかに読後はまた1冊なにか落語の本を読みたい気持ちになりました.

ポルツマン さん | 岩手県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぐうぐう さん

    古今亭志ん生にとって『びんぼう自慢』は二作目の自叙伝である。66歳の時に出した『なめくじ艦隊』が最初の自叙伝で、その8年後に出たのが『びんぼう自慢』。それを79歳で大改訂、つまりブラッシュアップしたのが本書となる。自伝なのだから『なめくじ艦隊』と重なる記述も多々あるものの、79歳ゆえの達観、あるいは開き直りのような心境が、語りに味を増している。15歳にして吉原や賭場に顔を出し、酒を浴びるという破天荒さ、関東大震災時には大きく揺れたと思いきや、(つづく)

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    なんでお前さん酒ばっか呑むんだって、そりゃ生きてくため、芸をするためで、芸で稼いだ金は酒に注ぎ込んじまうもんだから貧乏は当たり前に決まってら。変人だらけの噺家稼業、日課のような質屋通い、蚊やなめくじが幅利かせる長屋暮らし。筋金入りの貧乏もいつか話のネタになる。十六ぺん名前を変えて、家賃踏み倒しては引っ越して、酒で何度もしくじって。おかげで説得力も臨場感もお茶の子さいさい。こんな旦那に連れ添い続ける女房に礼なんて言えやしないから『替わり目』なんて演目があって、家族が元気に揃ってりゃ貧乏だって自慢になるのさ。

  • おおた さん

    「こんなにいい加減に生きてていいんだ!」学生時代にこれほど感銘を受けた本もないけど、おかげですっかりちゃらんぽらんな中年になってしまった。感銘を受けた頃は酒をほとんど呑まなかったので、こうして日本酒が林立する部屋に暮らすようになると「大人って本当にダメだな」と思いつつ、志ん生の一本気な心意気は逆立ちしたってかないっこない。それがわたしとの決定的な差となってしんみりする。山梨の奥地に引きこもって下足番をするおじさんに稽古を付けてもらう話が好き。これは須く読むべき名著です。

  • マッピー さん

    尋常小学校の卒業間近に素行不良で退学になるというくらい、今の世の中では考えられない悪ガキっぷり。何しろ酒は飲む、煙草も吸う、博奕もする。けれど、徐々に眉間にしわが寄る。真面目に生きて貧乏なのは仕方がない。芸のためなら女房を泣かすことだってあるんだろう。だけど、親身になって心配してくれる人や、善意の人からお金をだまし取って、飲む、打つ、買うはいただけない。ダメだ。いくら才能があっても、こういう人は好きになれん。石川啄木と同じですね。人として、ダメ。だけど才能はあるんだよね、確かに。それは認めます。

  • fseigojp さん

    でも長男より次男の志ん朝の陽気さを愛したようですね まるでエデンの東みたい

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古今亭志ん生 (五代目)

〈古今亭志ん生〉1890-1973年。神田生まれ。落語家。37年、五代目古今亭志ん生となる。「お色直し」で芸術祭賞受賞。紫綬褒章、勲四等瑞宝章受章。著書に「なめくじ艦隊」「びんぼう自慢」など。

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