カフーを待ちわびて

原田マハ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784796652124
ISBN 10 : 4796652124
フォーマット
出版社
発行年月
2006年03月
日本
追加情報
:
20cm,283p

内容詳細

「嫁にこないか」。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。沖縄の小さな島に住む明青のもとに、神様が花嫁を連れてきた。優しくて温かくてちょっぴり切ない恋の話。第1回日本ラブストーリー大賞受賞作。

【著者紹介】
原田マハ : キュレーター、ライター。東京都出身、都内在住。山陽女子高等学校(岡山市)、関西学院大学文学部日本文学科(西宮市)、早稲田大学第二文学部美術史科卒。大手総合商社、大手都市開発企業美術館開設室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、02年独立。フリーランスのキュレーターとして、国内外の展覧会、シンポジウム、アートコーディネイトを手がける。03年より、カルチャーライターとして執筆活動開始。05年6月「ソウルジョブ」(角川書店・共著)上梓。兄は作家・原田宗典(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作というので、読んだ。確かに沖縄の海が目に浮かぶようなラブストーリで、「幸」という女性を見事に描きこんでいる。「幸」とは何者なのか・・いろんな想いが錯綜しながら、よいラブストーリーだと思う。個人的にはもう少し悪役を設定すれば、必死になれるのだが、やや優しすぎる感が残る。

  • ユメ さん

    沖縄の地を踏んだことがないヤマトンチュの私だが、読んでいる間は紺碧の景色が目に映る気がして。穏やかな夏を過ごしながら、明青や幸と一緒におばあから沢山のことを教わった。立ち止まりがちな私の胸を、南風のように通り抜ける言葉たち。大事にしたいと思える人がいることを、当たり前のように勘違いしてしまう時も多いけれど、こうして本に「それは違うよ」と言ってもらえる私は幸運だ。再び奇跡が起こるはず。だって、島でカフーが待っているのだから。柔らかな余韻に身を浸しながら、そう信じていられる。彼女の名もまた「カフー」なのだね。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火 さん

    「カフーが待ってる。島へ、帰ろう」最終ページの言葉に込められたさまざまな想い。愛犬の名でもあり、果報・幸せを意味するカフー。本当の家族になろう、と呼び掛けているようで、これは複雑な想いの果ての、極めてシンプルなプロポーズの言葉でもある。映像化が前提としてあるにせよ、この沖縄‐与那喜島の世界感‐時間さえゆったりと流れているような雰囲気を、文章で描くことは至難の技と感じる。お互いに名前すら呼べない明青と幸。もどかしさが切なさに変わり、愛しさに変わる。この物語で自分の感じた想いを、うまく言葉にできずに→続く

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    胃がぽっこりするまでごはんをたくさん食べさせてあげたい、顔に落書きされても気づかないほどぐっすり眠らせてあげたい、腹筋よじれそうなくらい思いきり笑わせてあげたい。一体何がしたいんだって聞かれたら、幸せにしてあげたいんだって答えよう。おはよう、おやすみ。おなかすいた、おいしい、おかわり。おかえり、ただいま。小さなことばを毎日重ねていくだけで、あたたかさにふと泣きたくなる。ずっと、これが欲しかったんだと。ずっと、ここで、一緒にいたいと。名前を呼んで。名前で呼ばせて。それだけで、笑えるくらい幸せになれるから。

  • nyanco さん

    マハさんのデビュー作、なかなか読めずにいたのですが、やっと読むことが出来ました。「日本ラブストーリー大賞」でデビューだったんですよね。沖縄の離島・与那喜島、一人暮らしの青年のところに、「お嫁さんにしてください」と言って現れたちゅらさん。映像化しやすく、女子受けしやすい設定だなぁ…と思いながらも、そこにリゾート開発を絡ませて、物語を何層にも展開させていくのはやっぱりマハさん、巧いねー 明青の不器用さ、幸とおばあの様子…など、エピソードのひとつひとつの作り方も丁寧で、人物の描き上げ方も非常に良かったです。続→

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人物・団体紹介

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原田マハ

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。12年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五

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