たゆたえども沈まず

原田マハ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344031944
ISBN 10 : 4344031946
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
追加情報
:
408p;20

内容詳細

19世紀末、パリ。浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、孤高の画家たる兄を支えたテオ。四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた―。原田マハが、ゴッホとともに闘い抜いた新境地、アート小説の最高峰。ここに誕生!

【著者紹介】
原田マハ : 1962年東京生まれ。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後2005年「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、作家デビュー。12年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は第25回山本周五郎賞、第5回R・40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードなどを受賞、ベストセラーに。16年『暗幕のゲルニカ』が第9回R・40本屋さん大賞、17年『リーチ先生』が第36回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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原田マハさんは、美術系の作品がやはり最高...

投稿日:2018/12/12 (水)

原田マハさんは、美術系の作品がやはり最高にいいと思う。 ゴッホの星月夜を表紙にしたこの本は、短い期間にひたすら絵を描き続けたゴッホを、経済的にも精神的にもただひたすら献身的にゴッホを支え続けた弟のテオ、そして日本美術をパリでひろめた画商・林忠正らの視点から描いたもの。アカデミーで認められた画家だけが幅を利かせていた時代に、日本の浮世絵に影響を受けて新しい画風で絵を描き始めた多くの印象派の画家たち、そしてゴッホ、ゴーギャンなど、絵画史としては大きな転換点であったのかもしれない。 歴史としてみれば「転換点」といってしまえるけれど、そのさなかにあった画家や画商たちがどのような状況に置かれ、どのように苦しんでいたのか、それでもひたすら自分の描きたい絵を描いていたのか、ひしひしとつたわってくる。 そして兄を支えつづけたテオの真摯さ、葛藤は切なくなるほど。テオなしにゴッホという画家はあり得なかったのだろうなと。 2017年のゴッホ展、ゴッホの映画(ゴッホ最期の手紙)とこの作品を合わせて、ゴッホ3部作、といえそう。ゴッホという作家をいろいろな角度から見ることでどんどん立体的になっていく。興味も増していく。

yupi さん | 東京都 | 不明

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先日ゴッホの耳を読んだばかりなので、フィ...

投稿日:2018/12/11 (火)

先日ゴッホの耳を読んだばかりなので、フィンセントとテオの痛々しいまでの兄弟愛がより感じられ、 フィクション部分であるゴッホ兄弟と日本人画商との交流も強く美しい。

太陽の塔 さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助 さん

    天才ゴッホの陰に、弟テオあり! この不思議な兄弟の光と陰を描いた力作だ。さらに、日本美術の浮世絵の魅力を知悉する日本画商・林忠正と加納重吉が絡んで重層的な物語に仕上がった。読みながら、「絵が生れ落ちる現場」に立ち会える喜びを十二分に感じられた。

  • starbro さん

    原田マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。好きな画家ゴッホを著者がどう描くか期待して読みました。日本人が主人公だからか、ゴッホ兄弟の物語からか、ゴッホ展http://gogh-japan.jp/ とのコラボだからか解りませんが、綺麗に纏まり過ぎです。天才画家の狂気をもっと感じたかった。

  • ウッディ さん

    19世紀後半のパリ、印象派と呼ばれる作風が台頭する芸術の都で、新しい作風を求め、もがき続ける画家ゴッホがいた。彼を支える弟のテオと日本人画商の重吉の視点から、不遇の画家ゴッホが描かれます。印象派やゴッホの作風が日本の浮世絵に影響を受けたこと、ゴッホが精神を病み自身の耳をそぎ落とした事など、知識として知っていたことが、マハさんの物語として語られます。ゴッホの絵は好きではないけど、観る人の心をつかむ絵であることは間違いない。そんな作品を生み出したゴッホの心の内の描き方が足らなかったかなという印象です

  • 舟江 さん

    ゴッホのことを何も知らないでいたんだなあ。というのが率直な感想。耳を切ったのは上部だけだったこと、ピストル自殺のこと等。また、松方コレクションは懐かしかった、日本に返却された後の巡回展を、今は亡き母に手を引かれ見に行ったことを思い出した。

  • サム・ミイラ さん

    実在の人々の中に架空の人物を加え物語を構築する原田マハの手法の到達点だと思う。だがどうしてこんなに泣けるのだろう。時代には早すぎた天才画家とその弟そして日本人二人の交流を淡々と描いただけの話なのに。至る所から立ち上るパリの香り。愛情と同じほどの葛藤。しかしたゆたえども沈まずーそういう風に生きられたら。ゴッホや林忠正だけではなくこれは今を生きる我々の物語でもあるのだ。そして何より日本人であることの誇りをこれほど強烈にアピールする氏の作品を私は他に知らない。まだまだ日本も捨てたものではない。また泣けてくる。

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人物・団体紹介

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原田マハ

1962(昭和37)年、東京都小平市生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後2005(平成17)年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受

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