昭和史 戦後篇 1945-1989 平凡社ライブラリー

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582766721
ISBN 10 : 4582766722
フォーマット
出版社
発行年月
2009年06月
日本
追加情報
:
16cm,612p

商品説明

焼跡からの復興、講和条約、高度経済成長、そしてバブル崩壊の予兆を詳細に辿る、「昭和史」シリーズ完結篇。現代日本のルーツを知り、世界の中の日本の未来を考えるために必読の一冊。

内容詳細

授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ完結篇。焼け跡からの復興、講和条約、高度経済成長、そしてバブル崩壊の予兆を詳細にたどる。世界的な金融危機で先の見えない混沌のなか、現代日本のルーツを知り、世界の中の日本の役割、そして明日を考えるために。毎日出版文化賞特別賞受賞。講演録「昭和天皇・マッカーサー会談秘話」を増補。

目次 : 天皇・マッカーサー会談にはじまる戦後―敗戦と「一億総懺悔」/ 無策の政府に突きつけられる苛烈な占領政策―GHQによる軍国主義の解体/ 飢餓で“精神”を喪失した日本人―政党、ジャーナリズムの復活/ 憲法改正問題をめぐって右往左往―「松本委員会」の模索/ 人間宣言、公職追放そして戦争放棄―共産党人気、平和憲法の萌芽/ 「自分は象徴でいい」と第二の聖断―GHQ憲法草案を受け入れる/ 「東京裁判」の判決が下りるまで―冷戦のなか、徹底的に裁かれた現代日本史/ 恐るべきGHQの急旋回で…―改革より復興、ドッジ・ラインの功罪/ 朝鮮戦争は“神風”であったか―吹き荒れるレッド・パージと「特需」の嵐/ 新しい独立国日本への船出―講和条約への模索/ 混迷する世相・さまざまな事件―基地問題、核問題への抵抗/ いわゆる「五五年体制」ができた日―吉田ドクトリンから保守合同へ/ 「もはや戦後ではない」―改憲・再軍備の強硬路線へ/ 六〇年安保闘争のあとにきたもの―ミッチーブーム、そして政治闘争の終幕/ 嵐のごとき高度経済成長―オリンピックと新幹線/ 昭和元禄の“ツケ”―団塊パワーの噴出と三島事件/ 日本はこれからどうなるのか―戦後史の教訓/ 昭和天皇・マッカーサー会談秘話

【著者紹介】
半藤一利 : 1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。『漱石先生ぞな、もし』(正続)で新田次郎文学賞、『昭和史1926−1945』『昭和史 戦後篇』で毎日出版文化賞特別賞を受(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • mitei さん

    平成の最後に本書を読み始めて令和になって漸く読み終えられた一冊。1人の人生とリンクして語るスタイルなので、著者の感覚的な話もわかりやすく書かれており良かった。戦後の独立までの世情とか特に印象深かった。やはりここまで語れるのは著者くらいなものだな。あとは渡辺恒雄?くらいかな。最後の昭和天皇とマッカーサーの会談はGHQの属国として昭和天皇が憲法を逸脱してでも、ご聖断されて国民を守っておられる姿に感動する。(著者はそうでもなさそうだけど。)

  • k5 さん

    そもそも『小説吉田学校』の副読本として読み始めたのですが、こういった近しい時代を語る本はエピソードも共有していますね。『吉田学校』の冒頭、ケージスが自由党の首班を指名しようとするのに一年生議員の田中角栄が異論を述べるシーンや、みんながリンゴの歌を歌うエピソードは『吉田学校』と共有です。末尾の、昭和天皇とマッカーサーの十一回の会談、というのは『ムダヅモなき改革』と同じエピソードではあります。もちろん麻雀してませんが。。。

  • molysk さん

    終戦から昭和の終わりまでを扱う、半藤一利による講義形式の通史。とはいえ、本書の半分近くがサンフランシスコ講和条約までの占領下の日本、さらに三割近くが60年安保闘争までの政治闘争の時代で、戦後15年が本書の中心といってよい。筆者によれば、この時期が戦後日本の方針を決めた重要な時期なのだそう。興味深かったのは、吉田茂に連なる保守本流と、鳩山一郎と岸信介に連なる保守傍流の、闘争の系譜。言い換えれば、軽武装・通商国家と、憲法改正・再軍備の対立。前者の下で高度経済成長を達成するも、後者の巻き返しが現在も続いている。

  • まふぃー さん

    昭和史戦後篇1945-19894ヶ月(間に著者の訃報)かけて読み終わった。 第二次世界大戦の終結〜GHQの占領時代から華麗なる高度成長期〜沖縄返還までを総括! と同時に世界で起こった朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦を交え分かりやすく読み易い。 リアルに時代を生きてきた著者の話は大変貴重でした。 学校の授業ではサクッと飛ばされがちな印象なので読んで損はないかと思う✅

  • ケイトKATE さん

    戦後の昭和は、アメリカに振り回される年月だった。良かった点として、日本国憲法が公布され「国民主権」、「象徴天皇」、「戦争放棄」が明記され平和な国家へと進めることができた。また、経済国家として豊かになれた。悪かった点は、ソ連との東西冷戦の影響からアジアの橋頭堡として自衛隊を創設し、日本の戦争責任を自らの手で総括できなかったことである。しかも、外交に力を入れなかったことが現在の国際外交に大きな影響を及ぼしている。やはり、歴史を知ることは学問として学ぶのではなく、現在の問題の起源を知るためには大切である。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

半藤一利

1930年東京向島生まれ。15歳で東京大空襲に遭遇、九死に一生を得る。東京大学を卒業し、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』などの編集長、出版局長、専務取締役を歴任。退任後本格的に作家活動に入り、昭和史研究の第一人者、「歴史探偵」として知られる。2021年1月12日逝去(本データはこの書籍が刊行

プロフィール詳細へ

半藤一利に関連するトピックス

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド