かかし長屋 集英社文庫

半村良

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087473919
ISBN 10 : 4087473910
フォーマット
出版社
発行年月
2001年12月
日本
追加情報
:
16cm,397p

内容詳細

棟梁に褒められ有頂天になる大工、盗賊としての過去を隠した扇職人、対人恐怖症で五千石を棒に振った旗本の次男坊、玉の輿に乗る娘など、この江戸下町の長屋にはさまざまな人たちが暮らす。そして彼らを助ける証源寺の住職忍専。ふりかかる事件にも自分たちの知恵で切り抜けていく。そんな長屋住人たちを闊達な筆で描きだす人情時代小説。第六回柴田錬三郎賞受賞作。

【著者紹介】
半村良 : 1933年10月東京生。両国高校卒後、各種職業を転々、「収穫」が注目され、73年「産霊山秘録」で泉鏡花賞、74年「雨やどり」で直木賞受賞。93年「かかし長屋」で柴田錬三郎賞を受賞など、多彩に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さと さん

    表紙を眺めていると、今にも長屋の住人が慌てて出てきそうな何ともに賑やかで騒々しくてそれでいて本当に情け深く穢れの無い暮らしを羨ましく思えてくる。貧しいが故、それぞれにいかに生きるか、どう生きるか、体当たりで生きている中で道筋が見えてくる。それに抗わず互いの幸せを当たり前とする生き方に底知れない豊かさがある。長屋の日常を俯瞰しながら今を生きる自分を内省させられる。

  • 佳乃 さん

    短編集かと思ったら、点と点が繋がるようになっていた。繋がりに繋がって、最後は綺麗に収まった感。

  • 那由多 さん

    余分な隙間なくしっかり作られた時代小説で充実感があり、程よい緊張感が中弛みせず始終張られている。貧乏長屋の住人と、それを護る和尚さんと番太郎と寺子屋の先生。貧乏だからこそ清く正しく生き、人の幸せを我が事のように喜ぶ善良な人たち。派手さは無いけど、市井モノとして優れている良作。

  • gachi_folk さん

    貧乏だけど、いや貧乏だからこそ肩寄せ合い皆で生きて行く長屋の面々。市井の暮らしの根幹がここにある。そして誰もが幸せになろうと頑張って行きている。忘れたく無い価値観がこの一冊には詰まっているな。

  • 鮎川まどか@AnxAn さん

    極貧ながらも力強く生きる人々が暮らす「かかし長屋」に起きる一波乱を描いた作品。 他人の成功を喜び、また、再スタートを励ます彼らの生きざまに心をうたれた。 傑作。

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人物・団体紹介

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半村良

東京都生まれ。都立高校卒業後、紙問屋の店員、板前見習、バーテンダーなど様々な職業を経験した後、広告代理店に勤務。62年「SFマガジン」第2回SFコンテストに「収穫」が入選。71年初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。73年『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、75年『雨やどり』で直木賞、88年『岬一郎の抵抗

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