男ともだち 文春文庫

千早茜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167908072
ISBN 10 : 4167908077
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
320p;16

内容詳細

29歳のイラストレーター神名葵は関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。仕事は順調だが、ほんとうに描きたかったことを見失っているところに、大学の先輩だったハセオから電話がかかる。七年ぶりの彼との再会で、停滞していた神名の生活に変化が訪れる―。直木賞候補作。

【著者紹介】
千早茜 : 1979年、北海道江別市生まれ。立命館大学文学部卒業。2008年、「魚」で第21回小説すばる新人賞受賞。受賞後「魚神」と改題。09年、『魚神』で第37回泉鏡花文学賞受賞。13年、『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補。14年、『男ともだち』で第151回直木賞候補、15年、同作で第36回吉川英治文学新人賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さてさて さん

    『愛人でも恋人でもないよ、ハセオはただの男ともだち』。悩み苦しみながらも『自分が小さかった時に見たかった景色』をようやく見つけたというその女性。そんな女性から『ハセオにとっての愛情ってなに?』と訊かれた男性はこんな風に答えます。『見ててやることかな』。女性の側から見えるそんな男性の事を「男ともだち」という言葉をもって描いていくこの作品。そして、葵という一人の女性の成長の物語が描かれるこの作品。「男ともだち」なんて関係性は絶対にあり得ない!そうおっしゃるあなたにこそ是非読んでいただきたい、そんな作品でした。

  • ナマアタタカイカタタタキキ さん

    あー…いいね、たまらんね、ハセオ。だらしない奴らばかりな話と言われればそれまでだけれど、夢中になって読み終えた。こんな間柄になったら、たとえ友達でもどこかで独占欲が芽生えてしまいそうだけれど、自分のものにだけでなく、誰のものにもならなさそうな男だからこそ、だろうか。本来の人間同士の関係って、何かのために結託したり、既にある雛型通りに築くのでは決してなくて、あくまで一対一で向き合ってそれぞれの形を育むもので、互いの気持ちの均衡の上に初めて成り立つ、危ういけれどかけがえのないものであるはずなんだよね。尊いわ。

  • 相田うえお さん

    ★★★☆☆19099 初読み作家さん!読み物としては楽しめましたけど、久しぶりにどの登場人物にもまったく共感出来ませんでした。異性の友達...子供や学生,御高齢の方なら分かりますが、普通は友達だと言っても世間一般にはなかなか理解を得られるものではないでしょう。まあ、下心の無い異性の友達がいるというのは素敵な事だとは思いますよ、確かに。。(周りからは単なるカップルに見えるだけかもしれませんけどね。) そうだ!当方、異性の友達いました!二匹も。。メス猫ですが何か問題でも? っていうか、ニャンは家族だった。

  • MI さん

    千早さん初読み。男ともだちは存在するのかと思いながら読んだ。神名にハセオがいてよかった。誰とでもヤレるのに、ハセオには昔からできない。露月さんに「それはあなたが究極のファザコンだからよ。男を信じてない。ハセオは神名のことを大事に思ってるから手を出してこない、それに甘えてる貴方はファザコンなのよ。」男と女の関係以上の何か深い愛を感じた。ハセオも「最高の愛は見守ること」といっている。お互いを想い、さりげなく電話や会いにきてくだらないことをいって笑わせてくれる存在。なかなかいないけど、すてきな物語でした。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    「あとかた」を読んでからずっと気にしていた作品。一方であの世界に触れると危ないと思ってなかなか手にできなかった。神名もハセオもどうしようもない。倫理の枠には収まらない。自分の近くにいたら近づきたくない。でもどこか惹かれてしまう。

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人物・団体紹介

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千早茜

1979年、北海道生まれ。2008年『魚神』で第二一回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作で第三七回泉鏡花文学賞を、13年『あとかた』で第二〇回島清恋愛文学賞を、21年『透明な夜の香り』で第六回渡辺淳一文学賞を、23年『しろがねの葉』で第一六八回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された

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