Boy’s Surface ハヤカワ文庫JA

円城塔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150310202
ISBN 10 : 4150310203
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
追加情報
:
16cm,289p

内容詳細

とある数学者の初恋を“9つの数字の2つ組”で描く表題作ほか、忽然と消息を絶った防衛戦の英雄と、言語生成アルゴリズムについての思索「Goldberg Invariant」、読者のなかに書き出し、読者から読み出す恋愛小説機関「Your Heads Only」、異なる時間軸の交点に存在する仮想世界で展開される超遠距離恋愛を活写する「Gernsback Intersection」の4篇を収めた数理的恋愛小説集。著者自身の書き下ろし“解説”を新規収録。

【著者紹介】
円城塔 : 1972年、北海道生まれ。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文學界新人賞受賞、第137回芥川賞候補。同年、『Self‐Reference ENGINE』(ハヤカワ文庫JA)で長篇デビュー。2010年、『鳥有此譚』(講談社)で野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さっとる◎ さん

    円城塔を読むと頭は疲れるが精神は少し落ち着く(笑)。完璧な恋愛小説。そう書いたそこには確かに紛れもなく「完璧な恋愛小説」、がある。他者に見られることで変換に変換を重ねる私という存在。地平が定められ沈んでいるらしきが重さとなり、浮かんでいるらしきが軽さとなる。太初に言ありき。これに拠らぬものはないということ。全てを充足する楽園が全てを充足するが故に地獄に似ること。他人の痛みは私のじゃないからその痛みは何とも取り換え得ること。当たり前だけど虚ろなそれらを数学的な方程式とか法則やらの世界に展開できるってすごい。

  • 絹恵 さん

    定性検査の陰性と陽性のような明確な答えを好むのに対して、対話においては真正面に投げ込んだり投げ込まれたりすることを苦手とする彼らの愛しい理詰めの恋愛論でした。全ては照れ隠しであり、その照れ隠しを隠すために、彼らの専門分野で告げる純情な想いだと思いました。でもたまには感情論で幸福論を唱えてみなよ。

  • まめこ さん

    ★★★☆☆土斑猫、槍形吸虫すごいなぁ…恋愛小説を読んでまさか寄生虫についての感想を残すことになるとは。難解じゃなければ円城作品にあらず。しかし、これが恋愛小説ならば取説やお経さえ恋愛小説といっても許されるんじゃなかろうか。それくらい理解の及ばない次元で繰り広げられる出会いと別れなのに、なぜか切なく甘酸っぱい読後感。便器に嵌まり込みたい願望なんかあるかい!熱出そう(笑)。

  • ももかさん さん

    なんとか読みました〜。ただホント読んだだけ。全く意味が分からない!これを好きだといって貸してくれた同僚はどういう考えなのだろう。頭がいいのは間違いないが。全く理解できないので読むというのは苦行でした。本の冒頭、レフラー球ってどういうものなのかと思ってググったら……。え〜!この本は何だろうかと理解不能に陥りました。数理的恋愛小説って書いてあるが、恋愛小説?う〜ん。頭のいい人には面白いのかな。お薦めできません!

  • サイバーパンツ さん

    レムの捜査とかもそうだけど、小説の面白さに理解なんて必要ない。いや、むしろ全然分からない方が面白いのでは?と感じる作品だった。登場人物が概念だったり、読者まで物語構造に組み込まれたりと、本当カオスで意味不明なんだけど、面白いと感じる。それは多分、本書が読者の「想像力」という無限に広がる原稿用紙に書き綴られる物語だからだろう。理解できないからこそ「想像力」が刺激されるのだ。未読の人にもこの「想像力」の上で遊ばれる快感を是非味わって欲しい。

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