街場の成熟論

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163917566
ISBN 10 : 416391756X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年09月
日本
追加情報
:
296p;19

内容詳細

なぜ複雑な話は「複雑なまま」扱ったほうがよいのか。権力者支配の国で上昇志向に駆られた人の振る舞い。人からの採点を待つ「被査定マインド」をやめる。ものごとは原理よりも「程度の問題」で考える。子どもたちを歓待し、承認し、祝福する大切さ…etc.親切、品位、勇気…失われゆく徳目を明らかにし、市民的成熟へといざなう本。

目次 : 1 ウクライナ危機後の世界(ウクライナ危機と「反抗」/ 日本は帝国の属領から脱却できるか? ほか)/ 2 沈みゆく社会(安倍元首相銃撃の報に接して/ 安倍暗殺事件とその背景 ほか)/ 3 成熟について(病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析/ 勇気について ほか)/ 4 ジェンダーをめぐる諸相(男たちよ/ 女性議員はなぜ少ないのか?/ 師弟関係とハラスメント/ セックスワーク―「セックスというお仕事」と自己決定権)/ 5 語り継ぐべきこと(半藤一利『語り継ぐこの国のかたち』文庫版解説/ 「危機」について/ 「アジア人物史」月報/ 図書館の戦い/ 歓待ということ/ 品がよいとは悪いとは/ 鈴木邦男さんのこと/ 小田嶋さんの思い出)

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス文学・哲学、武道論、教育論など。第6回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』)、新書大賞2010(『日本辺境論』)、第3回伊丹十三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tamami さん

    良薬は口に苦しという。時々口に苦い言説が書かれているけれども、刊行と同時にかなりな確率で手に取る内田先生の本。今回は口当たりの苦さが減じた分、提言の幾つかが心に残った。曰く、S・ジョブズの「最も重要なのはあなたの心と直感に従う勇気です」という言葉。曰く、「武道修業の目標は『場を主宰する』ことである。」曰く、「自分のボイスで語る言葉は、小さな声で、静かに、つっかえながら、言い淀みながら、絶句しながら語られる。」曰く、「他者に向き合う作法とは、一言で言えば、『敬意を示すこと』である。」日々の指針としたいもの。

  • とくけんちょ さん

    成熟について、何が要件なのか、内田さんは明解に答えてくれ、それが腑に落ちる。ウクライナ、政治、成熟、ジェンダーなどいろんなテーマで語った文章をまとめた本。それぞれテーマごとにまとめられているので、さっと読み返しやすい。私は、そこまで手元に置いておこうかなとは思わなかった。

  • Akki さん

    私はかつて、早く大人になりたい子供だった。しかも「かっこいい」大人になりたかった。当時の自分にはうまく言語化できなかったが、かっこいいとは見てくれでなく、内面的な深みのことで、つまり「成熟している」という意味であったと思う。 今、世の中は成熟を拒んでいるように見える。年齢が増し、肉体が老いてゆく、そういった物理的事柄と結びつけているのかも知れない。だが、熟していない果物がそうであるように、成熟していない人間は頑固で水っぽく、時に渋い。そんな食えたものじゃない人間でありたくないから、私は学び続けようと思う。

  • マサトシ さん

    学ぶ事は増やすのではなく別人になる事。

  • teddy11015544 さん

    小田嶋さんの思い出、半ズボン。この一章だけで自分にとってはなまるでございます。

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内田樹

1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。凱風館館長。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス文学・哲学、武道論、教育論、映画論など。第6回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』文春新書)、2010年度新書大賞(『日本辺境論』新潮新書)、第3回伊丹十三賞を

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