最終講義 生き延びるための七講 文春文庫

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167903893
ISBN 10 : 416790389X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
396p;16

内容詳細

今そこにある現実に対して、手持ちの人と情報と時間で対処しなければならない時、もっとも有効な方法とは何か?福沢諭吉の私塾に見る学びの本質から、映画『七人の侍』に学ぶ組織のあり方まで、世界の眺望が一変する言葉の贈り物。神戸女学院大学退官の際の「最終講義」を含む、著者初の講演集がついに文庫化。

目次 : 1 最終講義―神戸女学院大学二〇一一年一月二二日/ 2 日本の人文科学に明日はあるか(あるといいけど)―京都大学大学院文学研究科講演二〇一一年一月一九日/ 3 日本はこれからどうなるのか?―“右肩下がり社会”の明日 神戸女学院教育文化振興めぐみ会講演会二〇一〇年六月九日/ 4 ミッションスクールのミッション―大谷大学開学記念式典記念講演二〇一〇年一〇月一三日/ 5 教育に等価交換はいらない―守口市教職員組合講演会二〇〇八年一月二六日/ 6 日本人はなぜユダヤ人に関心をもつのか―日本ユダヤ学会講演会二〇一〇年五月二九日/ 文庫版付録 共生する作法―部落解放研究第三五回兵庫県集会記念講演二〇一四年一一月二二日

【著者紹介】
内田樹 : 1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。2007年、『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』で新書大賞2010を受賞。2011年、第3回伊丹十三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    文庫化により再読。文庫化された先生の本では最高傑作だと思う。文学を研究することの意義をわかりやすく肯定していただいて、とても励みになった。人として学んでいくことは素晴らしいこと。教育論としてとてもよかった。

  • ちさと さん

    「教育の効果は数値化できない」という部分に共感すると共に、目に見えない効果を0査定してしまう自分を反省しました。「子供が何のために勉強するかと質問するのは、提供される商品を査定しようとまじめに等価交換に励んでいるから」にも納得。資本主義のありように体質的に慣らされてきている大人を見て育つ子供。消費者マインドが身体化してるんですね。愛とか、献身とか、言葉にすると白々しく感じるものを大切にしたい、と思っているのだけれど。内田先生の30数年間全力を尽くした訓練と研究の究極の目的も、本書で明らかにされていました。

  • おさむ さん

    2011年1月の神戸女学院大学での最終講義がキモだが、前後する時期の様々な講演も興味深い。通底するのは、教育の効果は数値化できないからこそ市場化してはならない、というメッセージ。「教育とは子どもを葛藤のプロセスにたたき込むことに尽きる。単一の価値観や言葉遣いにしがみついていては、自分の経験を説明できないという葛藤に」。学ぶということ、知的好奇心とは、という命題をここまで腑に落ちるカタチで提示してくれるのは内田センセイしかいませんね。太宰治の作品がぱくり(憑依としているが)が多いというトリビアは初耳でした。

  • かっぱ さん

    内田氏は阪神淡路大震災の後にヴォーリズ建築である神戸女学院大学の校舎で瓦礫撤去作業をしていて、巨大な生き物が深手を負ってうめき声をあげているように感じたと言う。ヴォーリズ建築は学び舎としてとてもよくできていて、音響がとてもよくて教室での声の響きがとてもよい。また、教室内が暗いことで、外に出た時の明るさが強く感じられ、ブレークスルーのような感覚が持てる。そして、隠し階段、隠し廊下、隠し扉などがあり、学ぶという行為そのものをこの建物が体現している。おもしろい発想だ。実際にそうなのだろうと思う。

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」 さん

    ▼内田氏の神戸女学院大での最終講義ほか、他所での講演などが記録されている。▼「当たり前」、「鈍感」であった事柄をひっくり返される、そんな気分になりながら読み進めた。▼若いフランス文学の研究者の論文の中身が、研究のコンテンツではなく、自分の努力についてのアピールになっていたという話は興味深く読んだ。また、弱者支援のあり方などについての意見が述べられているが、その考えの背景にキリスト教的な思想があるようにも感じた。▼神戸女学院のヴォーリズの建物の事や複数の教授の名が出てきて、大学の暖かい雰囲気が伝わってきた。

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内田樹

1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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