江戸・東京色街入門 じっぴコンパクト新書

八木澤高明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784408338187
ISBN 10 : 4408338184
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
204p;18

内容詳細

街歩きのさなかに、ふと感じる、周囲と異なる雰囲気。その正体は、かつて色街だったところ。売防法完全施行から60年。当時を知る人も少なくなった。しかし、いまなお街中には当時の建物が残り、区画が残り、においが残っている。色街は、江戸時代から連綿と歴史を紡いできた場所もあれば、ある日突然できた場所もある。東京都心から近郊まで、訪ねて話を聞いた31エリア。

目次 : 東京色街の源流―水運の要衝・鎌倉河岸からはじまる/ 吉原―江戸の初めから現代に続く日本最大級の色街/ 浅草―人気観光スポットに流れる淫靡な空気/ 上野―隠れ家だった不忍池池畔の出会い茶屋/ 根津―幕府非公認の遊廓だった岡場所の本流/ 深川・洲崎―埋立地に現れた吉原に比肩する遊廓/ 錦糸町―連綿と続く街娼たちの因縁の場所/ 神田・秋葉原―江戸の風俗文化、丹前風呂と夜鷹の存在/ 北千住―江戸から昭和の時代を貫く紅燈の歴史/ 亀戸―宗教施設と売春施設が共存する特殊性〔ほか〕

【著者紹介】
八木沢高明 : 1972年神奈川県生まれ。ノンフィクション作家。写真週刊誌カメラマンを経てフリーランス。『マオキッズ毛沢東のこどもたちを巡る旅』で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。2000年代初頭から、日本各地の色街を行脚し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tomomi Yazaki さん

    これを読み、色街を身近に感じて欲しいと著者は言う。目次を見ると見慣れた街ばかり。浅草、上野、有楽町。色街は至る所にあった。売春防止法制定までは、その存在は普通であった。親が娘を売った売春宿。その跡地は現在ラブホ街であり、方や高層マンションとなっているが、住民のほとんどがその事実を知らされていない。でもその歴史の裏には、梅毒となり、若さも失ない夜鷹としてしか生きる術がない多くの悲しい女性たちもいた。その多くは30歳に届かずして死を迎える。この事実に、色街を身近に感じる者は、果たしているのでしょうか。

  • いりあ さん

    ノンフィクション作家 八木澤高明氏が、売春防止法完全施行に伴い消滅したかつて東京各地にあった色街について紹介したもの。吉原などの江戸時代から続いていた場所や赤羽・三鷹など軍関連で出来た場所など成立には色々な理由がある。それぞれの場所に割かれる頁は少ないですが、公式な記録は少なく、また過去を消し去りたい地元住民の思いもあり、どんどんと忘却の彼方に消えていく歴史を少しでもすくい上げられればと思います。そういえば近所の赤線も跡形もなくなってたな。

  • Katsuto Yoshinaga さん

    都内のあった色街の町ブラ本。50~60年前までの東京の風景が描かれているわけだが、「えっ、こんなところにもあったんだ!?」と、東京在住20年の素人はビックリである。仕事で、品川から京急で川崎方面に向かう際、大森海岸あたりで車窓から見かけるラブホテルの看板を、「なんで、こんなところにあるんだろう?」と疑問に思っていたものだが、本書を読んで得心した。本書では、吉原から町田までの30か所が紹介されているが、30もあったなんて、「ホンマ好きなのね」という思いと、昔は活力があったのかしら、なんてことを思ってしまう。

  • Hiroo Shimoda さん

    錦糸町や新宿のような繁華街だけではなく、府中や三鷹のように今やすっかり住宅地の場所も取り上げられておりなかなか面白かった。

  • Ken さん

    江戸時代から続いている遊郭、私娼窟や赤線は昭和33年に売春防止法が制定され、娼婦は消え去ることになったが、風景は当時の面影がまだ少し残っている。江戸の大火、関東大震災や東京大空襲でだいぶ消えて、耐震問題や東京オリンピックによる街の整備などで絶滅の危機かもしれない。でも立派な遺産だとぼくも思うようになった。 そんな忘れ去られる運命の遊郭跡地の匂いを書き残したことに、この著書の意義はあるのだろう。ぼくも街歩きの序でにその匂いを味わってみようと思う。

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