「会津の悲劇」に異議あり 晋遊舎新書

八幡和郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784863916937
ISBN 10 : 4863916930
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
追加情報
:
207p 18cm

内容詳細

「会津の悲劇」は、幕末史における決まり文句として語られる。たしかに維新の戦いにおいて、会津藩は多くの戦死者を出し、しかも「賊軍」という汚名を受けた。素晴らしい「士風」を保ち、代々の殿様が善政を敷いて天皇と幕府への忠義に生きたにもかかわらず、理不尽な扱いを受けた。これを「悲劇」というが、実のところは…。本作は「会津びいきの立場に立たない会津もの」をという趣旨のもとに執筆した。意外に思う事柄も多いだろうが、すべて真実である

目次 : 第1章 「会津武士」は信州からやって来た/ 第2章 仏教王国から蒲生氏郷の城下町へ/ 第3章 保科正之は本当に名君なのか/ 第4章 東北雄藩の混迷と改革/ 第5章 「会津士魂」とはなんだろうか/ 第6章 松平容保は忠義の人ではない/ 第7章 龍馬暗殺から白虎隊までの真相/ 第8章 斗南へ「流刑」されたのは真実か/ 第9章 明治新政府で実は優遇された会津人/ 第10章 新島八重・山本覚馬の生涯と会津人としての思い

【著者紹介】
八幡和郎 : 1951年、滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部卒業後、フランスの国立行政学院(ENA)に留学。通商産業省大臣官房情報管理課長などを歴任後、現在、徳島文理大学大学院教授をつとめるほか、作家、評論家としてテレビでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • maito/まいと さん

    会津が悲劇の主人公になりすぎていることに一石を投じた1冊。確かにきちんと史料読み解けば会津が自ら苦境に身を置いたことはあったし、降伏後の経緯にも通説とは違うところがあるのは間違いなさそう。言われているイメージより明治政府が穏便な処置をしたことも、おさえなきゃいけないところ。だが、それでも自業自得な言い回しは受け入れがたいなあ。

  • 金吾 さん

    維新期における会津藩について、通説と違う視点で解説しようとしています。結構流布されている説や一理あると感じる説があり面白かったです。ただ会津に対しては極端に振れているのではないかと感じる部分もありました。

  • 読談千稿 さん

    会津びいきすぎるのは確かに行き過ぎだし、過剰に新政府が佐幕派藩に対していじめに近い仕打ちをしていたというわけではないと思っていたので、ある程度は納得します。しかし、それで会津をあまりに貶めるかのような書きぶりは酷い。会津には会津の正義があり、悲劇があったのは事実なのですから。八幡さん、あまりに西日本びいきすぎではないでしょうか?

  • しろろぞ さん

    歴史の捉え方は一つではないので会津藩のみが悲劇の象徴として語られることに異論があるのはおかしくない。幕末の動乱期において柔軟性を欠いていたとか大局を見ていなかった、とかも捉え方なので是非はそれぞれだろう。ただ、分析が適当すぎる。途中で飽きたのかと思えるくらいに適当。坂本龍馬暗殺の黒幕や池田屋事件の真相は筆者の考えを補強する史料があるのに、殆ど引かずに主観的な意見ばかり。http://memoria1.blog.fc2.com/blog-entry-91.html

  • ていじ さん

    会津出身です。こういう見方もあるということを肝に銘じておきます。この著者は、20年以上前はたまに朝生に出てました。当時は経産省の若手キャリアで、テレビに出演する珍しい公務員だったように思います。いつの間にかこんな歴史に関する本を書くようになっていたんですね。官僚出身らしく、文意は明快で読みやすい。情緒にながされてない。真実はよくわかりませんが、私としては「会津の悲劇」がたとえフィクションだとしてもそれなりに今の日本には意味があるものだと思ってますけど。

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八幡和郎

1951年滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学大学院教授・国士舘大学客員教授を務め、歴史家、評論家としてテレビなどでも活躍中。日本史、西洋史、東洋史から政治、

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