堤清二 罪と業 最後の「告白」 文春文庫

児玉博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167917111
ISBN 10 : 4167917114
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
追加情報
:
198p;16

内容詳細

西武王国を築いた堤/康次郎は暴君ともいえる実業家であり好色家だった。翻弄される五人の妻、内妻の子どもたち。そして、清二の弟・義明が父の王国を引継ぎ、家族の前に立ちふさがることになる。人生の最晩年に堤清二から語られた言葉は、堤家崩壊の歴史であると同時に、悲しい怨念と執着と愛の物語であった。

目次 : 第1章 父との約束/ 第2章 西武王国崩壊の予兆/ 第3章 母操と妹邦子 その愛と死/ 第4章 堤康次郎の遺訓/ 第5章 堕落した父/ 第6章 独裁者の「血脈」/ 第7章 清二と義明 宿命の兄弟

【著者紹介】
児玉博 : 1959年生まれ。大学卒業後、フリーランスとして取材・執筆活動を行う。月刊文藝春秋や日経ビジネスなどで発表するインサイドレポートに定評がある。2016年、月刊文藝春秋に発表した「堤清二『最後の肉声』」で第47回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Isamash さん

    大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家の児玉博2016年出版著作。本人に七回のべ十数時間に及ぶインタビューを中心に執筆しており作家としての姿勢はとてもGoodも、清ニ本人の内面にはあまり迫っていない印象。とは言えまあ堤康次郎及びその妻・愛人と清ニ・義明ら子供達の表面的な事実関係は把握することができた。ただ清二その人に関しては天才という括りで語られてしまっていて、何故赤字百貨店一つからあれだけの事業を成し得て、作家としても一流たり得たかは全く分からず、不満は大きく残ってしまった。堤清二をさらに知りたいとは思った

  • まると さん

    堤清二が西武王国の正統継承者・義明を「凡庸な彼」と見下し、「可哀想な人」と発言しているところが面白い。清二がその天才的頭脳でセゾングループを独裁的に統率していたことも知ることができた。ロングインタビューで最晩年の言葉を引き出した著者の功績は多としたいが、経営者と文学者の多重人格性と経営者としての客観的評価についてもっと取材・考察して重厚な評伝としてくれたならなお良かった。父康次郎や義明の人物評も、証言を多角的に集めて迫っているわけではなく、少々手薄な印象。そこはいずれ自伝的な辻井作品を読んで補うとしよう。

  • Mark X Japan さん

    堤一族について、ほとんど知らなかったので、基礎から理解しながら読みました。華麗なる一族も様々な問題があり、それが一族繁栄の崩壊に繋がっている部分も多々あるようです。欧米の華麗なる一族は数世紀も繁栄を保っています。様々な陰謀や黒幕説が彼らにはありますが、一族繁栄のためなのでしょうか。☆:4.0

  • anken99 さん

    西武帝国を気づき、そして憎しみあった清二と義明の堤兄弟。本書では、清二への晩年のインタビューを通して、父や家族の事、そして仕事について振り返っていく。異母兄弟であるがゆえに、激しいライバル心を常に持ち合わせていた二人の生きざまはすさまじい。ただ、セゾンなどを通じて「文化」を作った清二は、ただの商売人ではないんだろう。義明の側から見た作品があれば、ぜひ読んでみたいと思う。巻末の解説は糸井重里氏。感謝にあふれる文章であった。

  • OjohmbonX さん

    漠然と「失敗した経営者」のイメージで片付けられがちだけど、やっぱり日本の消費文化に与えた影響は無視できない大きさだった。セゾングループとしては解体しても、西友、無印、LOFT、ファミマ、パルコ、リブロなどは今も残っている。「資本家で経営者で文化人」がこの規模で実在したのは特殊な現象だったのだと思う。あと解説で糸井重里が出したコピーを見た堤清二が「女性をものとして扱うな」と静かに激怒するエピソードが語られていて、そうした自分の失敗をそこで載せられる糸井も偉いなと思った。

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児玉博

1959年生まれ。大学卒業後、フリーランスとして取材、執筆活動を行う。月刊「文藝春秋」や「日経ビジネス」などで発表する企業や官庁のインサイドレポートに定評がある。2016年、第47回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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