兄弟 下 開放経済篇 文春文庫

余華

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167705916
ISBN 10 : 4167705915
フォーマット
出版社
発行年月
2010年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
泉京鹿 ,  
追加情報
:
16cm,524p

内容詳細

廃品回収業から身を起こした李光頭はのし上がり、女好きが高じてついには「処女膜美人コンテスト」を開催する。一方公営工場を失職した兄・宋鋼は、豊胸クリーム行商人として辺境をさすらう。大絶賛された文革篇に続く開放経済篇は、金と欲望にまみれた現代中国を下品すぎる描写で活写し、顰蹙と議論を巻き起こした大問題作。

【著者紹介】
余華 : 1960年、淅江省にて医者の両親のもとに生まれる。歯科医を経て23歳で作家に転身。92年に発表した『活きる(活着)』(飯塚容訳、角川書店)は張芸謀によって映画化され、94年第47回カンヌ国際映画祭でグランプリ(審査員特別賞)を受賞した。ノーベル文学賞関係者が中国で必ず面会する作家のひとり

泉京鹿 : 1971年、東京都生まれ。フェリス女学院大学文学部卒。北京大学留学、博報堂北京事務所勤務を経て、現在フリーランスとして活躍。フェリス女学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 三柴ゆよし さん

    文革時代を描いた上巻は悲惨な挿話が多く、気が滅入ることしばしだったのだが、その名も「開放経済篇」となる下巻では、昨日の負け犬が今日の勝者みたいなイケイケなエピソードが中心になるので、無暗とヘラヘラしながら読んでいたら、途中からやはり結構悲惨だったので不覚にも泣いてしまった自分は弱い人間です。本国出版の際には、リーダビリティのあまりの高さに純文学らしくないという批判まで出たそうで、それも宜なるかな。莫言よりも格段にわかりやすい作家なので、中国現代文学の初心者(俺もそうだが)にまずオススメしたい作品である。

  • ののまる さん

    文革終了から40年。実際の中国社会もこんなんだし、いやはや変化のスピードが速すぎて、そりゃあちこち歪みがでるよな。日本製スーツの名前の刺繍ドタバタ劇には笑った。しかし、ちょっと読み疲れた・・・

  • syaori さん

    面白かったです。下巻は改革開放で発展していく中国が背景になります。そのなかで、押しが強く自分の欲望に忠実な李光頭は事業を始めてスーパーリッチへの道を歩み、対してまじめで実直な宋鋼は職を失い、日雇い労働をするようになってしまいます。成功して豊かになっていく李光頭と宋鋼の対比で、開放経済の矛盾や光と影といったものを感じられました。とにかく勢いと力強さがあって、最後まで一気に読んでしまいました。道を分かってしまっても宋鋼と李光頭はずっと本当の兄弟で、最後はしんみりしました。

  • のらぞー さん

    これって究極の悪フザケ本でないかい!?ただ時折同じ作家が書いたと思えないほど風景描写が美しかったり、満遍なく散りばめられた悪フザケが最後の最後にほろりと目頭を熱くしたりと、奇想天外摩訶不思議とはこの本のことかもしれないと思えてしまった。これ凄いです。

  • 秋 眉雄 さん

    「金を持ったことのない人間が、『百万』と書けるだけでもたいしたもんじゃないか」相反する対照的な兄と弟。結末も含めてこれはそのままアンビバレントな中国という国そのものなんだろうか。サビの後にもっと盛り上がる別のサビが、さらにもっと盛り上がる別のサビが、さらに盛り上がる別のサビがという感じでエピソードが続き、いかにも読み疲れしそうな物語なのだけど全然疲れない面白さでした。

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人物・団体紹介

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余華

1960年、浙江省杭州市生まれ。現代中国を代表する作家。幼少期に文化大革命を経験。北京の魯迅文学院で文学創作を学んでいた89年に天安門事件に遭遇した。91年に初の長篇『雨に呼ぶ声』を発表、映画化された『活きる』や、『兄弟』などの小説で作家としての地位を確立。また、『ほんとうの中国の話をしよう』などの

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