企業と経済を読み解く小説50 岩波新書

佐高信

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004319054
ISBN 10 : 4004319056
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
追加情報
:
211p;18

内容詳細

高度経済成長期に登場した経済小説は、疑獄事件や巨大企業の不正、組織に抗う個人など、さまざまなテーマを描き続けてきた。城山三郎『小説日本銀行』、石川達三『金環蝕』、松本清張『空の城』など、戦後日本社会の深層を描いた古典的名作から、二〇一〇年代に刊行された作品まで、幅広く選び抜かれたブックガイド。

目次 : 1 巨悪の実態(原発利権/ 政財界の裏側)/ 2 増大する資本と欲望(巨大資本をめぐる/ 欲望のゆくえ)/ 3 会社国家ニッポンのゆがみ(企業のモラルを問う/ 業界の深奥)/ 4 組織と人間(会社を告発する個人/ 社員という人生)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    ブックガイドであるこういう本に、敢えてレビューなど不要だろう。巨悪の実態/増大する資本と欲望/会社国家ニッポンのゆがみ/組織と人間の4つの分野に分けて、古今の経済小説が紹介されている。私が、経済には興味あれど経済小説に食指が伸びないのは、エンタメ的要素として詰まらぬ男女の物語が盛り込まれたり、名誉棄損を怖れて架空の設定だったりと、ストレートに本質に届かないもどかしさを覚えるからである。その点、この佐高さんの解説は、モデルの所在も実名で紹介し、現実と作品との関係への明快な読み解きになっているのが有り難い。

  • 菫子 さん

    社会勉強にうってつけな良書。また読み直したい。

  • 羊山羊 さん

    著者はビジネスマンを他者と会社という存在に二重に自己を曲げられた人々であると定義してそのせめぎあいからこぼれる人間たちを描く小説たちを次々と紹介する。そしてその小説たちの危うさときたら、中々にすさまじいものがある。新聞紙で紹介したら圧力がかかったものだらけだ。小説たちを巡る内情だけでも1つのドラマが成立するものばかりである。お金や経済だけではないブックガイド。

  • Z さん

    著者は良くも悪くもジャーナリストで官民の癒着、政治家、官僚、企業の不正を暴く小説を主に紹介。読みながら、不正の例を挙げようと思ったが、多すぎて書けない。私小説にゆがまなったら、あったであろう、自然主義の小説って感じだなぁ。いくつか読んでみようかな

  • ゆうろう さん

    昨年逝去した某有名評論家は「小説はフィクションだから読まない」との姿勢だったそうだが、如何にも彼らしい「限界」を感じさせるエピソードだと思う。私は、佐高氏が常日頃述べている通り、事実を公にできない事柄をフィクション、特に経済小説がカバーしているとの主張に説得力があると思う。50冊超の経済小説が取り上げられており、読みたいと思わせる作品が新たにワンサカ出てきた。一方で、積読状態の29,50も読まねば、と思う。私が読書の素晴らしさを認識したのは、氏の『時代を読む 青春読書日記』(実業之日本社)に拠るところ大。

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佐高信

1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、評論家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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