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ISBN 10 : 4621311905
Content Description
いままでの公共事業は公共施設等(ハコ)を整備することを目的としていた。本書では、いままでの公共事業とは異なり、民間主体のもつ創意工夫、ノウハウ・技術等、専門的人材、新技術等を活かしつつ、整備した公共施設等を用いて市民ニーズを踏まえた質の高いサービスを提供し、地域課題の解決や地域価値の創出につなげる事業を「運営重視型PPP」と位置付け、その基本事項と豊富な実例をもとに、実績やこれからの活用について考察している。
PFI法が施行されて四半世紀を超え、地方自治法の改正により指定管理者制度が導入されてからも20年以上が経過した。この間、それまで行政が独占していた公共施設等の整備・管理運営や公共サービスの提供等において民間主体との連携を図るPPPの活用は着実に広がりをみせている。しかし、PFI導入の経緯等もあり、公共施設等(ハコ)を整備することが優先され、整備した後はそれを維持管理することが中心となっている事業も少なくない。
「公共施設等(ハコ)は整備(と維持管理)さえすればいいものなのか」
と問われて、それを是とする方はいないだろう。整備した公共施設等の耐用年数は数十年にのぼる。その間、このハコを用いて、市民のニーズに沿ったサービス等を提供していくことこそ重要なのではないのか。すなわち、公共施設等は整備された後が本番であり、その「運営」を最も重視すべきこととして、これからの公共事業を浮かび上がらせる。
【著者紹介】
佐野修久 : 大阪公立大学大学院都市経営研究科教授。北海道大学法学部卒、東洋大学大学院経済学研究科修士課程修了(修士(経済学))。1985年北海道東北開発公庫(現(株)日本政策投資銀行)入庫。北海道支店、地域企画部、富山事務所等で勤務後、2009年香川大学大学院地域マネジメント研究科教授、2012年釧路公立大学地域経済研究センター長・教授を経て、2018年より大阪市立大学大学院都市経営研究科教授。大阪市立大学の大阪公立大学への移行に伴い2022年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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