それでもこの世は悪くなかった 文春新書

佐藤愛子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611164
ISBN 10 : 416661116X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
184p;18

内容詳細

人から見れば悲劇かもしれない人生。しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ―こんな佐藤愛子は、どうしてできた?93歳、初の語り下ろし人生論。

目次 : 第1章 私をつくった言葉(「どうしてもせんならんということが、世の中にはおますのやで」/ 「豆腐屋のオッサンかて校長先生かて、おんなじ人間ですがな」/ 「カネカネと言う奴にロクな奴はいない」 ほか)/ 第2章 幸福とは何か(勘定知らずも才能の一つ/ 金がなくても「しょがないもなあ」/ 父は狂い犬、娘は暴れ猪 ほか)/ 第3章 死とは何か(ヘンな友だちは、みないなくなった/ 遠藤周作と七色の小便/ 川上宗薫の妻は「水腹」? ほか)

【著者紹介】
佐藤愛子 : 大正12年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。父・佐藤紅緑、兄・サトウハチローを生んだ佐藤家の荒ぶる魂を描いた『血脈』の完成により、平成12年に第四十八回菊池寛賞を受ける。平成27年『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    佐藤愛子さんの人生論。これまで佐藤さんの本はほとんど読んだことがなかったので、新鮮だった。極端だと思うところもあったが、力強くて励まされる人生論だ。莫大な借金を背負いながらひたすら小説を書き続けた強靭さに圧倒される。苦しい時でも正々堂々と正面突破するのが佐藤さんの生き方だ。これは見習いたいと思う。自分が交流した文学者たちの生き様も語られていて、興味深かった。貧乏ながら清冽に生きた詩人福士幸次郎(佐藤さんの兄サトウハチローの師)の詩に惹きつけられた。いずれ読んでみたい。

  • いつでも母さん さん

    文春さんが愛子先生の語り下しを新書として発行。エッセイ等で読んだ話も多々あるが、何度でも面白い。この方のような生き方は出来ようはずもないが、他人から見ると『不幸』な出来事も当人はそう捉える間もなく、常に闘ってきての『現在』なのだ。友人達との交流も面白すぎる。私には佐藤愛子=怒る女のイメージなのだが、それが小気味いいのだから癖になる。『顔を上げて生きていたい。』『苦労したから、幸せになったからと言って別にどうと云う事はない。』と達観している。まだまだ沢山怒ってもらいたいものだ。

  • こばまり さん

    久しぶりに新刊書店をブラつき流行りの佐藤愛子氏を。何せパワフルで。アハアハ笑っている内に心身の血行が良くなった気がします。遠藤周作氏始め昭和の作家の交友録も楽しめました。

  • ペグ さん

    色々なエピソードが心に暖かく響きました。兄のハチローさんの師、福士幸次郎さんに切符を貸した駅長さんの話。遠藤周作さんの劇団でカルメン公演での出来事などなど。思わず笑い感動。愛子さんの豪胆ぶりが清々しかった。

  • neimu さん

    久しぶりに読む佐藤愛子。いつ以来かなあ。母の病院の付き添い読書。PETの個室は薄暗くて読み辛かった。それに反して文章はガンガンに明るいというか毒気のあるネアカ、我儘、自分流、あっけらかんとした開き直り。この題名も売文のキャッチフレーズではあるが、手に取りたくなる題名だなと。そして著者の年齢に相応しからぬ福々しさに、唖然。それなりに母と私の世代の差、感覚の差を思いながら、彼女の持つ前向きな強さに憧れつつ頁をめくる。両親から得られない言葉を探しているのかもしれない。私もこんなセリフを言えるようになりたい。

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人物・団体紹介

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佐藤愛子

1923年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。69年『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞、79年『幸福の絵』で第十八回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、15年『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。17年旭日小綬章

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