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ISBN 10 : 4491058997
Content Description
本書の概要
1人1台端末やクラウド環境といったデジタル学習基盤が整備された現在、児童生徒に育てるべきは情報活用能力である。本書では、「デジタル学習基盤」や「情報活用能力」についての基本事項をふまえた上で、情報活用能力を育成するための実践例を紹介する。
本書からわかること
そもそも「情報活用能力」とは?
「情報活用能力」は、現行の学習指導要領解説では「世の中の様々な事象を情報とその結び付きとして捉え、情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な資質・能力」と定義されています。
「言語能力」「問題発見・解決能力」と共に学習の基盤となる資質・能力と位置づけられ、教科等を限定することなく育成することが求められています。
「情報活用能力」の要素
文部科学省(2019)は「情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン―平成30年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より―」で、「A. 知識及び技能」「B. 思考力、判断力、表現力等」「C. 学びに向かう力、人間性等」に沿って「情報活用能力」の要素を分類しています。
A. 知識及び技能
1 情報と情報技術を適切に活用するための知識と技能
2 問題解決・探究における情報活用の方法の理解
3 情報モラル・情報セキュリティなどについての理解
B. 思考力、判断力、表現力等
1 問題解決・探究における情報を活用する力(プログラミング的思考・情報モラル・情報セキュリティを含む)
C. 学びに向かう力、人間性等
1 問題解決・探究における情報活用の態度
2 情報モラル・情報セキュリティなどについての態度
「情報活用能力」と聞くと上記のA-2やB-1などを思い浮かべがちですが、端末の基本的な操作を習得することや、情報モラル・情報セキュリティについての理解や態度などについても育成が求められています。
「情報活用能力」を育てるには?
前述のとおり、「情報活用能力」は特定の教科や時間の中だけで育成するわけではありません。
では、たとえば、端末を使用する上で基本となるキーボード入力などは、どんな時間に、どのように指導するとよいでしょうか?
また、情報活用とは、探究的な学びの中にどのように位置づけられるのでしょうか?
さらには、情報モラル・情報セキュリティについてはどうでしょうか?
どの時間、どの教科で教えてもよい(あるいは、どの時間、どの教科でも教えるべきである)からこそ、指導に難しさもあると思われます。
【著者紹介】
佐藤和紀 : 信州大学学術研究院教育学系准教授。1980年生まれ。東北大学大学院情報科学研究科修了、博士(情報科学)。東京都公立小学校、常葉大学専任講師等を経て現職。文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関する検討会議」委員、文部科学省初等中等教育局視学委員等
三井一希 : 山梨大学教育学部准教授。1982年生まれ。熊本大学大学院教授システム学専攻博士後期課程修了、博士(学術)。山梨県公立小学校、常葉大学専任講師等を経て現職。文部科学省学校DX戦略アドバイザー、熊本大学教授システム学研究センター連携研究員等
泰山裕 : 中京大学教養教育研究院教授。1984年生まれ。関西大学大学院情報科学研究科博士課程後期修了、博士(情報学)。鳴門教育大学准教授等を経て現職。文部科学省「情報活用能力調査の今後の在り方に関する調査 調査枠組等委員会」委員、同「評価規準、評価方法等の工夫改善に関する調査(中学校総合的な学習の時間)」研究協力者等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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