古代史講義 邪馬台国から平安時代まで ちくま新書

佐藤信

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480071170
ISBN 10 : 4480071172
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

昨今の研究の進展を受けて、かつての古代史の通説は覆され、学校教科書での古代史の記述も様変わりしつつある。大化の改新は六四五年のクーデタではない、「聖徳太子」は厩戸王でありその役割は限定的であった、東北の城柵は行政官庁だった、などはその一部である。そこで十五人の研究者が集い、古代史の最新の研究成果と研究動向を一般読者にわかりやすく伝える。一般読者が誤解しがちな点やかつての教科書で書かれていたために広まっている誤解などを正す、最新・最良の入門書。

目次 : 邪馬台国から古墳の時代へ/ 倭の大王と地方豪族/ 蘇我氏とヤマト王権/ 飛鳥・藤原の時代と東アジア/ 平城京の実像/ 奈良時代の争乱/ 地方官衙と地方豪族/ 遣唐使と天平文化/ 平安遷都と対蝦夷戦争/ 平安京の成熟と都市王権の展開〔ほか〕

【著者紹介】
佐藤信 : 1952年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は日本古代史。実証的な史料批判の上に、遺跡や出土文字資料など幅広い歴史資料を活用した古代史研究を展開している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • saga さん

    サブタイトル「邪馬台国から平安時代まで」のとおり、最新の知見に基づき15の講義形式で読むことができた。日本の統治が、大王から天皇へと移行し、制度が成熟していく部分は人物相関がやはり複雑だった。平城京が、唐の長安城の1/2モデルで、都建設に対する唐の許認可があったという説は興味深い。各講の末尾には参考文献として文庫・新書から学術専門書まで紹介されているのも良い。通史的な本書を受けて、興味をそそられた時代の書籍を読んでいきたい。

  • ばたやん@かみがた さん

    便利な一冊。邪馬台国から奥州藤原氏までピックアップした15のテーマについて最新の研究成果、動向をレポートする。一つのテーマに割り当てられたページ数は限られているがそれでもエッセンスは外さない。例えば、「長屋王の政変を惹起した藤原四兄弟の意図は、光明子立后よりも聖武のライバルとなる皇統を根絶やしにする事」「正倉院の宝物はそのほとんどが国産品」「将門・純友に朝廷覆滅の意図なくそれは考古学等で立証済み」等の新学説や事実指摘は十分にインパクトのあるものだった。

  • ホークス さん

    2018年刊。新しい所見を踏まえた古代研究レポート14篇。歴史と言っても切り口は様々なので、興味の無いテーマも多い。本書で私が面白かったのは、地方行政官である国司と郡司の機能についての二篇。律令制の初め頃、郡司は有力者として郡庁を構え、国司は郡司を束ねる役割だったようだ。朝廷の威光が徹底するように国司は尽力した。その後、検田(後世の検地に当る)などを通じて国司は直接農民を掌握し、郡司は在庁官人に姿を変えて行政官そのものになる。という事らしい。この辺を武士の発達まで通史的に読める平易な本があったら読みたい。

  • kk さん

    kkはとても慌て者なので、先達から薦められたよく似たタイトルの本と間違えて、この本を読んでしまいました。「やっちまった!」てなもんだけど、それはそれとして、この本はかなり面白かったです。古代史研究の最近の成果をオムニバス的に紹介するものですが、むかし学んだ知識がその後の研究でかなり上書きされちゃってることを知って、かるく愕然としました。物部氏も仏寺を祀ってたとか、律令制下の地方統治、特に「郡家」の機能とか、その後の受領制度の緻密な運営実態とか、知的興奮を唆られること頻りでした。瓢箪から駒?

  • 巨峰 さん

    自分の知らない新説や新発見、新しい見解を知るのは楽しいねえ

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佐藤信

1952年、東京に生まれる。現在、東京大学名誉教授、博士(文学)

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