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パッチーズ ぼくらがつなぐ小さな世界

佐藤まどか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784265840625
ISBN 10 : 4265840620
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中学二年生の柊が転入したのは、私服で通う学校だった。ただ柊は家の事情で、サイズの合う上着を一着しか持っていない。ある日、ウワサ好きなクラスメイト「ゴシップたち」と揉め、唯一サイズの合っていた雨雲色のフーディの左ひじの生地をすりきれさせてしまう。

親に洋服をねだるのが心苦しい柊は、ある方法を思いつく。「エルボーパッチ」だ。「ひじ」を意味する英語のエルボーと、「つぎ布」を意味するパッチを組み合わせた言葉で、つまり「ひじ当て」だった。

学校生活、家庭事情、お金のこと‥‥悩める中学2年生・柊のパッチワークストーリー。


【著者紹介】
佐藤まどか : 第22回ニッサン童話と絵本のグランプリで童話大賞を受賞した『水色の足ひれ』(BL出版)で、2006年にデビュー。2011年『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(講談社)で第28回うつのみやこども賞、2019年『アドリブ』(あすなろ書房)で第60回日本児童文学者協会賞と第6回児童ペン賞少年小説賞をダブル受賞。1987年よりイタリア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まさ

    図書館でにぎやかな表装が気になって偶然手にした児童書。中学生たちの日常って良くも悪くもこういう感じなのかなぁと思いながら読みました。価値は人それぞれ。仲間と集うこと、古着に光があたることもうれしくなる。

  • 雪丸 風人

    いまの恵まれた子たちに薦めたい一冊ですね。主人公は目立たず寡黙な中二男子。学校に居心地の悪さを感じていた彼が、思わぬ流れからみんなの注目を集めることになります。少年のふるまいに優しさがにじみでていて秒でファンに!彼のピンチで教室の空気を変えるあの子も凄い!魅力あふれるキャラたちが巻き起こすムーブメントの渦。それが想像もしなかった道を切り開いてゆくさまを目一杯楽しめましたよ。引き出しの多さが光る生徒会長の立ち回りもいいんだ〜。いざというときの母の活躍からも目が離せませんよ。(対象年齢は11歳以上かな?)

  • joyjoy

    息子が受けた生徒指導をまた思い出す。「校則のゆるい学校ができたらしいけど、ああいう学校に行きたいか?」と聞いてきた先生の言葉には、派手な服装、髪形をしている生徒への偏見が隠れていたように感じた。自由だからこそ、どうすべきか、どうしたいかを、自分なりに考える機会が増えるというか、考えざるを得ないなら、それもよいのでは。「ルールだから」で終わらせて、深く考えることがなくなることのほうが、実はこわいかも。 あとがきの「小さなことを楽しむ術を身につけると、困難な状況を乗り越えやすくなる」という言葉、覚えておこう。

  • Tamy

    転校先の服装自由な中学で誰ともしゃべらず日々を過ごしている柊。彼が擦り切れたパーカーの肘にパッチワークをしたところから話が進んでいく。あとがきもステキだし、結末もいいな。余計な口を出してくるヤツらにこんな風に対処していけたらいいなー。

  • 芦屋和音

    中2の柊が転校してきた中学は公立では珍しい私服。父の失業でお金がないため、擦り切れた服を何とかしようとするが……。かっこいいとは態度や生き方のこと。親しくなることに臆病だった柊がクラスメイトとパッチワークで盛り上がる。言いたいことは言わなくちゃ!誰かと、未来にも繋がるパッチワークっていいな👕

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