アスベストス

佐伯一麦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163914794
ISBN 10 : 416391479X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
追加情報
:
144p;20

内容詳細

何で、自分が?石綿(アスベスト)によって奪われた平穏な人生。仙台、ロンドン、東京、尼崎―自身も患者である作家が現場を歩いて綴った連作小説。

【著者紹介】
佐伯一麦 : 1959年、宮城県仙台市生れ。仙台第一高校卒。雑誌記者、電気工など様々な職に就きながら、1984年「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞する。1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、1991年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、1997年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年『鉄塔家族』で大佛次郎賞、2007年『ノルゲ Norge』で野間文芸賞、2014年『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞、2020年『山海記』で芸術選奨を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    仕事でアスベストに関しては少なからず縁があるので、読みました。佐伯 一麦、初読です。アスベスト関連の短編集、もっとアスベストの危険性を訴えたり、アスベストの被害者を憂いたりするのかと思いきや、著者がアスベストの被害者で、執筆に10数年をかけた結果、淡々とした内容になったのかも知れません。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914794 1月は本書で読了です。

  • アキ さん

    いずれもアスベスト(石綿)をテーマにして短篇。「せき」スーさんが40年前、10代の頃電話工事の際、空調のダクトに吹き付けられていた。「らしゃかきぐさ」日本で初めて裁判を起こした人の家にあった植物は、ロンドンのカーライル博物館で見たチーゼルであった。「あまもり」中古マンションの天井裏の修理に防護服を着て飛散防止対策をした業者から自分でリフォームを行う人の多さを聞きゾッとする。「うなぎや」尼崎で苦労してやっと一人前のうなぎ屋として店を持とうとした40代に中皮腫と診断される。すぐそばにクボタの工場が建っていた。

  • やいっち さん

    題名のアスベスト(ス)に惹かれて。アスベスト(石綿)による健康被害についての訴訟・裁判などについては折々報道で伝え聞く。 「石綿被害の時効救済、27日で廃止 支援団体は制度継続訴え(2022年3月23日)|BIGLOBEニュース」によると、「アスベスト(石綿)による健康被害で亡くなった人の遺族に対する労災認定の時効救済制度が、27日で終わる。だが支援団体は「救済制度があったからこそ浮かび上がる被害の事実が多くある」と制度の継続を訴えている」とか。

  • そら さん

    図書館の新刊コーナーにひっそりと置かれていたので借りてみた。発癌性物質「アスベスト」をテーマに後遺症に苦しんだ4人の物語。物質名は知っていたが、小説の中に登場する"クボタショック"や"横須賀米軍のアスベスト不法投棄"については実際の事件だと改めて知る。連作小説だが、ノンフィクションかと思わせる作品だ。2012年アスベストはようやく法改正にて使用禁止となる。見えないものに命を犯されていく健康被害ほど恐ろしいものはない。

  • けんとまん1007 さん

    アスベスト。久しく耳にしなかった言葉であり、忌まわしき出来事。収められている四つの掌編。それぞれの味わいがある。最後の作品まで、かなりの期間が経ったということで、それが、アスベストという言葉にまつわる期間でもあるように思う。アスベストに限らず、同じようなことを、これまで何度も繰り返してきたこの国。そこから学んだことは、一体、何だろうか?繰り返さないということであればいいのだが、敢えて、無かったことにしようとする気配も強い。忘れてはならない。

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佐伯一麦

1959年、宮城県仙台市生れ。仙台第一高校卒。雑誌記者、電気工など様々な職に就きながら、1984年「木を接ぐ」で「海燕」新人文学賞を受賞し、作家デビュー。1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、1991年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、1997年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学

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