野菊の墓 新潮文庫 改版

伊藤左千夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101048017
ISBN 10 : 4101048010
フォーマット
出版社
発行年月
1990年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,117p

内容詳細

十五歳の政夫と二つ年上の従姉民子との間に芽ばえた幼い清純な恋は、世間体を気にする大人たちのために隔てられ、少年は町の中学に行き、少女は心ならずも他に嫁いで間もなく病死してしまう。江戸川の矢切の渡し付近の静かな田園を舞台に、純真、可憐な恋物語として多くの読者の共感をさそい続ける『野菊の墓』、その原形とも考えられる『守の家』、心理小説風な『浜菊』、他に『姪子』を収める。

【著者紹介】
伊藤左千夫 : 1864‐1913。千葉県生れ。歌人、小説家。1885(明治18)年上京し牛乳牧舎で働いたのち、牛乳搾取業を開業する。30歳の頃から『万葉集』に親しみ、歌会などに出席。1990年正岡子規を訪ねその門人となる。子規の没後、歌誌「馬酔木」を創刊。編集、作歌、『万葉集』研究に全力を尽くす一方、斎藤茂吉など優れた門下生を養成した。また、子規の写生文の影響を受け、’06年小説『野菊の墓』、’08年『春の潮』等を発表した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    映画化もされ有名な表題作。政夫と民子のやりとりがとても純粋で清潔に描かれているのでふたりに降りかかる苛酷な運命がより際立っている。文章は決して洗練されておらず荒削りだが、農村の素朴な風景描写には合っていると思う。

  • takaC さん

    たった100ページと侮るなかれ。現代小説のように1時間では読み終えられません。

  • 扉のこちら側 さん

    再読。2016年307冊め。何度再読したかわからない作品。結末をしっているからこそ、何も知らない二人が不憫で仕方がない。些細な、現代なら何も隔てられることのない問題で、此岸と彼岸に隔てられた二人に涙。

  • Willie the Wildcat さん

    恋。相手を想う。特に、自身、そして相手の想いに気づき、言葉にするまでの過程。清々しくもあり、儚くもある。言うまでも無く、そこに駆け引きは無く、純粋さのみ。故の”吉野紙”。(経緯はともかく)皆の悲しみが救いでもあり、空しくもある。野菊と竜胆。二人の最後の時間を彩る花々、月、そしてコオロギ。想いと思い出が、心の美しさを醸し出す・・・。時代とは言え、やはり儚さが残る・・・。

  • カブトムシ さん

    江戸川の矢切の渡し付近の静かな田園を舞台に、世間体を気にするおとなに引きさかれた政夫と二つ年上の従姉民子の幼い純愛物語である。僕(斎藤政夫)は15歳、民子は17歳。二人の仲を心配した母は、急に政夫に学校に行くようにいい渡し、僕は民子とお増に送られて矢切の渡しから船にのった。2年後、民子は嫁に行き、流産で死んでしまう。政夫の写真と手紙を握って死亡。翌朝、僕は民子の墓の周囲に野菊を一面に植えた。「真剣な恋愛、そして失恋、死という事件を素朴な筆致で、写実的に描き出した純愛物語。(藤岡武雄)」中学生の頃に読んだ。

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