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鳥獣戯画を読む

Daisuke Ito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815810122
ISBN 10 : 4815810125
Format
Books
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

謎多き国宝絵巻、全四巻の理解を一新。なぜ動物が擬人化されているのか。その流動する画面はどのように連環しているのか。中世日本の芸能、王権、美意識にもとづく精緻な分析と、動物と人間のシームレスな関係についての考察により、通説を乗り越えて全巻を読み解く。マンガ・アニメ起源論も検証。

目次 : 「鳥獣戯画」甲巻の復原/ 「鳥獣戯画」甲巻研究史の再検討/ 流動するテクストとしての「鳥獣戯画」甲巻/ 「鳥獣戯画」の成立と連歌史/ 有心無心連歌の隆盛と「鳥獣戯画」甲巻/ 「鳥獣戯画」甲巻と王権/ 「鳥獣戯画」甲巻の美意識/ 「鳥獣戯画」甲巻の歴史的文脈/ 「鳥獣戯画」乙巻の考察―甲巻との関係を中心に/ 「鳥獣戯画」丙巻の考察/ 「鳥獣戯画」丁巻の考察/ 「鳥獣戯画」と漫画・アニメ/ 「鳥獣戯画」四つの巻―その相互関係に注目して/ 動物と人間のシームレスな関係―思想史的前提について

【著者紹介】
伊藤大輔 : 1968年横浜市に生まれる。1991年東京大学文学部卒業。1996年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。東京大学助手、岡山大学助教授などを経て、名古屋大学大学院人文学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 犬養三千代

    難しい一冊でした。鳥獣戯画の単なるファンなのでその歴史的変性、評価の変わり方などは歯ごたえ十分。 甲本は研究が進んでいそうなので、その手の一冊を探したい。

  • やす

    鳥獣戯画の見方に新たな一面を加えられる一冊。文章が分かりやすく、非常に読みやすかった。

  • ハナさん*

    2020年2月1日初版第1刷。県図。第12章で「鳥獣戯画」がアニメ・マンガのルーツである、という説を検証している。他章は異なるテーマに関するものだったが、着眼点が独自で、興味深くはあった。アニメ・マンガと絵巻物との類縁性を指摘したがる心性を、「サブカルチャーの権威化、高級化を狙うという経済戦略的背景」「日本の文化力を称揚したいという保守的自己意識」「マンガやアニメが持つ表現としての力の根源を確認したいという素朴な欲求」(p.231)と分析。高畑勲、大塚英志等の先行研究を踏まえて、丹念な検証がなされていた。

  • 水ホ

    連歌のところとか、文化人類学のところとか何回か心が折れかけていたのを、ようやく最後まで読めました。結論が、そうかぁといったところ。今後丙巻に関する研究が進めば、もう少しはっきりするかもと

  • なおた

    伊藤大輔氏による著作を始めて読みました。私は東京は上野にある国立博物館にて中止となった「鳥獣戯画展」(緊急事態宣言のため、2021/05/17現在)の、軽い補完くらいのつもりで手に取ったのですが、思った以上に内容の濃い1冊で、この分野に入門者である私にとっては、ちょっと難しすぎる本となりました。

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