おろしや国酔夢譚 文春文庫

井上靖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167104016
ISBN 10 : 4167104016
フォーマット
出版社
発行年月
1982年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,382p

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    伊勢の商船、神昌丸が駿河湾から漂流し、実に8か月後にかろうじてベーリング海のアムチトカ島に漂着。この時、16人いた乗組員は12人になっていた。時に天明2(1782)年のことであった。それから、彼らのおろしあ国(ロシア)遍歴が始まる。カムチャッカ半島のニジムカムチャッカ、シベリアのイルクーツク経てとうとうペテルブルクにいたり、時の女帝エカチェリーナに謁見。この間しだいに人員は命を落としていく。光大夫たちが鎖国下の日本に帰り着いたのは、漂流からは足掛け10年の後であった。実に数奇な生涯である。⇒

  • サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥 さん

    いくつかある井上靖の作品の中でも好きな一冊。伊勢の商人大黒屋光太夫の漂流記。江戸時代の実話を基にした小説。極寒の地、シベリアで大勢の仲間が日本に帰る事を夢見ながら、一人また一人と亡くなっていく姿が悲しい。十数年の苦労の後、やっと日本の地を踏むことが出来た光太夫にも鎖国の厚い壁が…。文中の「いいか、みんな自分のものは自分で守れ…自分の命も自分で守るんだ…」というくだりが印象的でした。一目故国をみたい、一歩でもその大地を踏みたいという気持ちを感じる一冊でした。★★★★★

  • キムチ さん

    久しぶりに大物を読んだ(大袈裟?)という感触は昭和生まれだから?ぶ厚い割に興味がある事もあり中ダレせず、とんとん読む。特に最後は興味深かった。鎖国期の日本から漂流したものがどうなったかは歴史が語る通りとは言え、ロシア、しかもエカテリナ2世。強烈な時代、施政体制。ほぼ10年の漂流生活の果て辿りついた日本の入り口は松前藩。其処における問答集は隠遁の極み、従って帰国できた2人も超隠遁。かの地で死んだものと比すればどちらが幸福だったろうか。伊勢には墓も無く記録もない。仙台藩大槻玄沢による書物に繋がるのが面白い

  • アポロ さん

    面白かった!濃厚な読書だった!毎日海に行くけど漂流とか考えただけで恐ろしい!

  • U さん

    先日よんだ『孔子』にくらべ、よみやすい作品でした。大黒屋光太夫という新たな先人の存在を知り、日露の歴史などふくめ勉強になった。映像にしてしまうと、小説ならではの面白さにかけるかもしれないけれど、大河ドラマでやって欲しいと思った笑。タイトルは…「光太夫」。栗屋充さんの表紙画もすてきでした。

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人物・団体紹介

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井上靖

1907(明治40)年、北海道生まれ。静岡県に育つ。京都帝国大学哲学科を卒業後、毎日新聞社に入社。50年「闘牛」で芥川賞を受賞し、51年に退社、作家生活に入る。58年『天平の甍』で芸術選奨文部大臣賞、60年『敦煌』『楼蘭』で毎日芸術賞、64年『風涛』で読売文学賞、69年『おろしや国酔夢譚』で日本文学

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