南蛮幻想 ユリシーズ伝説と安土城 上 草思社文庫

井上章一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794225306
ISBN 10 : 479422530X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
追加情報
:
394p;16

内容詳細

16世紀に成立した建築様式である天守閣。時が下って江戸期、「天守閣にはキリストが祀られている」という説が突如広く流布し始める。さらにその後、日本起源説、中国建築の影響説と、時とともに目まぐるしく変化する、天守閣をめぐる言説の数々。はたして、天守閣にヨーロッパ文明は関係しているのか、それとも日本固有の文化なのか。各時代の膨大な歴史家の記述、建築史学の研究などを横断し、真っ当な研究からトンデモ説までをふくむ多様な言説を分析してゆくなかで浮かび上がる、日本人の幻想の系譜。

目次 : 第1章 天守閣と天主教(ハワイにそびえる天守閣/ 十八世紀からの都市伝説/ 太秦のネストリアン ほか)/ 第2章 日本、中国、そしてヨーロッパ(日本文化がかがやくとき/ 黄昏のマンチェスター学派/ モダン・デザインにながされて ほか)/ 第3章 織部灯籠とキリシタン(『古都』と『舞姫』/ つくられた伝説/ 灯篭を売るひとびと ほか)

【著者紹介】
井上章一 : 1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター教授を経て現在、同所長。専門は建築史・意匠論。そのほか、美人論、関西文化論など多岐にわたる分野を独自の視点から考察した著書・発言で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    安土城の復元像は、博物館に最上部の模型が作られているが、天守の全体像については、いまだに議論が分かれていることを述べている。「天守指図」の出現はまさに画期的であり、具体的な文献の有無がいかに論争を左右するかがよくわかる。今は「天守」と書かれるが、もとは「天主」であり、安土城のものとされる「指図」にもそう書かれている。この言葉をめぐってキリスト教との関係とその否定など、江戸期からの建築学説がたえず時流にのって揺れ動いたありさまを詳しく述べていく。キリシタン文化の影響をみることは、果たして「幻想」なのか。

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井上章一

1955年京都府生まれ。国際日本文化研究センター所長。京都大学工学部建築学科卒、同大学大学院修士課程修了。同大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター助教授、同教授を経て、2020年より現職。専門の建築史・意匠論のほか、日本文化や美人論、関西文化論など、研究分野は多岐にわたる。著書『つくられた

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